U-24日本代表の古賀太陽が6日、オンラインで取材に応じた。ここまで2試合はいずれも試合の終盤から出場し、左サイドバックは本職ではないライバルたちが先発を果たしている。序列を変えるための戦いに臨んでいる。

上写真=A代表との試合、U-24ガーナ戦はいずれも途中出場だった古賀太陽(写真◎Getty Images)

OAが見せるレベルに自分を上げないと

 A代表との試合で左サイドバックとして先発したのは、旗手怜央。U-24ガーナ代表との試合で先発したのは中山雄太。前者は本来アタッカーで、シーズン開幕当初こそ所属する川崎フロンターレで同ポジションを務めていたものの、現在はプレーしていない。そして後者はボランチやCBでプレーする機会が多く、左サイドバックは本職ではない。

 これまで代表でもクラブでも2人よりも左サイドバックを務める機会が多かった古賀は、言うまでもなく現在の状況に思うところがある。

「悔しさは当然ありますし、自分自身、もちろんサイドバックをやる時間は2人よりも長い。ただレオくんも雄太くんも、正直、レオくんはいまクラブでこのポジションをやっていないかもしれないですけど、自分よりも高いパフォーマンスを出していると思っています。自分はそこを越えていかなきゃいけないと思うし、悔しさを無駄にしないように、自分なりの良さを出していけるように、意識してやりたい」

 A代表との試合で78分から、ガーナ戦は84分から途中出場。時間が限られている中でインパクトを残すことはできなかった。今回の活動が五輪本大会に向けた選考の場であることを踏まえれば、残りの時間で、先を行く2人に勝る持ち味をしっかり示す必要がある。序列を変えなくてはならない。盗めるものは盗み、2人にはない長所を前面に出す。どん欲に取り組む姿勢が今は何より重要だろう。

 今回の合宿からオーバーエイジが加わり、古賀は日々、大きな刺激を受けているという。「強度は、もちろんいまの自分自身と比較してもかなり差があると感じますし、プレッシャーがかかっている状況での落ち着きも違う。日ごろプレーしている環境がかなり違うというのもあると思いますけど、そういうプレー強度に慣れているというところを含めて、やっぱりそのレベルに自分を上げていかないといけないという気持ちにさせられました」。自分が目指すべき基準が明確になったのは大きい。

「今回の合宿に参加させてもらえなければ、こういう経験はできませんでしたし、実際にオーバーエイジであったり、同年代の選手たちのなかでもA代表で活動している選手たちと一緒にやるなかで感じるものはすごく多い。ただ経験しただけでは終わらないように、自分がもう一段階レベルアップできるように、というところは意識してやっていきたい」

 今回の合宿の経験はもちろん尊い。だが、それだけで終わるつもりはない。左サイドバックとしてはもちろんCBでも、出番が来たら自分を出す。残りの期間で2人にはない特徴を示して、生き残りを目指す。


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