東京五輪に向けて活動するU-24日本代表は、6月5日にU-24ガーナ代表と、12日にジャマイカA代表と国際親善試合を戦う予定だが、急きょ3日にサムライブルーと試合を行なうことが決定した。遠藤渓太がオンライン取材に応じ、東京五輪に向けた思いを明かした。
上写真=帰国直後の5月にはA代表の活動に参加した遠藤渓太(写真◎BBM)
「追いついていかなければいけない立場」
東京五輪のメンバー入りを目指すサバイバル。本大会まで2カ月を切ったこのタイミングで、ドイツへ渡ったドリブラーが熾烈な競争に再び参戦する。「自分は、今いる選手たちに追いついていかなければいけない立場。練習でも試合でも、目に見える結果を残すことが大事だと思っています」と遠藤渓太は言葉に力を込める。
東京五輪世代の代表メンバーに名を連ねるのは、昨年1月のAFC・U-23選手権のとき以来となる。そのときは出場機会に恵まれなかった。「試合に出られなかったのは忘れられません。自分の実力不足です」と自身の未熟さを痛感し、「このままではいけない、変わらなければいけない」とヨーロッパへ武者修行に出た。
ブンデスリーガのウニオン・ベルリンでは16試合に出場し、1ゴールも記録した。「継続的に試合に出続けることはできなかった」と数字には満足していないが、「球際の激しさや守備の強度は、この1年間で学ぶことができた」と、ドイツでの確かな成長を実感している。
昨年1月の悔しさを糧に、ブンデスリーガの猛者たちに挑んだ1年。すべては、東京五輪の舞台に立つためだ。
「自分の武器はドリブルやスピードなので、どんどんサイドで仕掛けて、チャンスをつくっていきたい。あとはサイドアタッカーという立ち位置でも守備が求められてくるので、そこでの強度を見せていきたいです」
進化した遠藤渓太が、まずは札幌の地でA代表を相手にその実力を示す。