上写真=26日のU-24アルゼンチン代表との試合に先発フル出場した渡辺皓太(写真◎小山真司)
手応えはまったくない
「手応えはまったくないというか。何もさせてもらえなかった印象です」
26日のU-24アルゼンチン代表との試合で、先発フル出場した渡辺皓太の感想である。中山雄太とドイスボランチを組んでプレー。期待されたのは攻撃をクリエイトすることだったが、本人は満足のいくプレーができなかったと振り返った。
「相手のレベルの高さを感じたし、球際の部分でも奪えそうなところを奪えなかった」
「自分が飛び込んだらやられるという、逆をとられる感覚があって、なかなかボールを奪いにいけなかったし、常に余裕を持ってプレーされてしまったので、もっと一歩を速く、寄せることが必要」
優勝候補のレベルは、やはり高かった。スコアこそ0-1で終わったが、その差は大きかった。今回のU-24アルゼンチン代表との2試合を渡辺は「本当に自分にとって最後のチャンス」と、とらえている。持ち味をフルに発揮することができず、本人は最初のチャンスはモノにできなかったとの思いが強い。
「中継役としていっぱいボールに触って、パスを前方向につけていければ、前の選手がより生きると思いましたけど、できなかった。そこが攻撃面の課題で、守備に関してはもっと予測だったり、球際の部分とかは伸ばさないといけないと感じます」
「今の時点ではまだまだ足りないと感じたし、もっと自分自身、フィジカル面でもレベルアップしないといけない」
縦パスの頻度と精度のアップ。より高い強度を可能にするフィジカルの強化。世代トップのチームとの対戦で浮き彫りになった課題は、今後の成長を促すに違いない。
幸いにも試合はもう1試合残されている。そして本大会まで、まだ4カ月ある。「まだまだ足りない」と自覚した現在地から、どこまで前へと進めるか。ここから渡辺がどんなプレーを見せていくのか、注目である。