U-24アルゼンチン戦を前に取材に応じた菅原由勢はオリンピックに懸ける強い思いを口にした。金メダルを獲得するために、どん欲に成長を求めてきた。自身が重ねてきた経験のすべてをチームのために生かすつもりだ。

上写真=オランダで積んだ経験をチームに還元したいと語った菅原由勢(写真◎サッカーマガジン)

より一層チームに貢献できると思う

「金メダルへの思いは今も昔も変わらずに強いので、大事な2試合になる。しっかりと一つ一つを大事にしながら戦いたい」

 U-24アルゼンチン戦は本大会で優勝を目指す日本にとって、一つの試金石になる。菅原の位置づけは明白だ。どこまでやれるかを確かめる一戦と考えている。

「海外で勉強できることとか、学べることは学んできたつもりです。試合中でもピッチ外も含めて色んなことを学んできたので、より一層、チームに貢献できるんじゃないかと思っています」

 チームとともに頂点に立つために努力してきた自負もある。2019年6月にオランダのAZへ期限付き移籍。自らを磨き、その活躍で完全移籍を勝ち取った。ヨーロッパリーグにも出場し、オランダのトップチームとも渡り合ってきた。重ねてきた経験が、菅原の中で大きな自信になっている。

「以前は試合よりも練習する機会の方が多かったんですけど、練習の中で試合に出たときのために、自分を高めようと思って、例えば守備の1対1を意識して強くいったりだとか、攻撃のところで、クロスボールだったりとか攻撃参加のタイミングを練習からも意識してきた中で、試合に入れる。2得点と1アシストは自分的には物足りないですけど、今まで準備してきたことを含めて、守備の1対1の対応だったり攻撃参加だったりは、かなり自信を得る機会になった。と同時に、まだまだだなという課題の部分も見つかっているので、非常にいい機会だったと思っています」

 今回の合宿では積み重ねた経験と自信をチームにすべて還元ようと努めているという。名古屋時代の同僚、相馬勇紀と練習でマッチアップした際には「より怖い選手になっていると思いますけど、練習で対峙したときに、全然負けていなかったので『もっとレベルアップは必要だよ』と言いました。『俺は絶対、相馬君には負けないから』」と会話したと明かした。刺激を持ち込み、自らも刺激を受けてチームのレベルアップを促しているのだ。

 今夜、初戦を迎えるU-24アルゼンチン戦では、同サイドでアグスティン・ウルシとマッチアップする可能性が高い。機動力のあるアタッカーに対しても菅原は「本当に厄介というか、怖いと思う選手なんですけど、オランダリーグで、これまで色んな選手とやってきている。経験してきた中でまず共通するものを引き出しながら対応していって、今までの選手とは違う部分に対しては試合中にしっかり見るところを見ながら何が一番ベストなのかを、見つけて臨めたら。1対1のところはうまく上回れるかなと思います」と自信を口にした。

 U-24アルゼンチン戦は、自らの成長を久々に日本のサポーターに見せる機会になる。強豪国と渡り合うべく菅原由勢の最新版を今夜、ピッチで示すーー。


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