上写真=U-24日本代表の活動初日、田川亨介(右)とランニングする旗手怜央(写真◎サッカーマガジン)
やって来たプレーを代表でやりたい
およそ1年2か月ぶりの代表活動となる旗手は、以前とは大きく異なる選手に成長している。今季、所属する川崎フロンターレでは左サイドバックとしてプレー。大胆な攻撃参加と1対1の強さを武器に『規格外の』存在感を示している。鬼木達監督からも「常識にとらわれないプレー」を求められているが、高いレベルでその要求に応えている。
「今はサイドバックをやらせてもらっていて攻撃ではある程度、自由は与えられています。守備の部分ではチームが勝つためにやらないといけないプレー、サイドバックをやっていてクロスやシュートを一本も打たせたくないという思いでやっています。新たなポジションで、新たなプレーというのが見つかってきている。そこはすごく自分の成長にもつながっているのでいいなと思っています」
U-24代表は従来の3-4-2-1に加え、昨年末の五輪候補合宿の4バックにトライした。旗手がどこのポジションで起用されることになるのか分からないが、所属チームで複数のポジションをこなすその利便性が大きな武器になるのは間違いないだろう。本人も「僕自身、フロンターレでやっているプレーを評価してもらって呼んでもらっていると思うので、そういう部分ではチームでやってきたプレーを代表でやりたい」「ポジションのこだわりは特にない。僕自身、去年はフロンターレでWGやインサイドハーフをやって、今年はサイドバックをやっています。前でも後ろでもできる自信があります。どこのポジションでも自分らしいプレーを100パーセント出す自信もある。ポジションにこだわりはありません」と、どこで出ても、全力でプレーする覚悟を語った。
「去年、1年間フロンターレでプレーして、優勝して、個人としてすごく自信を持てました。特に攻撃のクオリティーは練習と試合を積んで上がってきている実感がある。そこの攻撃のクオリティーの部分は本当に自信を持ってやりたいなと思います」
今回の活動は、五輪本大会への生き残りをかけた競争の場でもある。旗手は1年前とは違う、自身の「今」を出し切るつもりでいる。