上写真=アメリカから帰国して総括会見に臨んだ森保監督。さまざまな質問に答えた(写真◎福地和男)
去就については「過程の話はできない」
2018年のロシア大会終了後に就任し、2022年カタール大会でのグループステージ突破・ラウンド16敗退を経て自身2回目のW杯に向けて指揮を執った森保監督は、今大会はグループステージ初戦でオランダと2-2で引き分け、チュニジアとの第2戦は4-0で快勝。スウェーデンとの第3戦は1-1で引き分け、オランダに次ぐグループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。
参加国が前回大会までの32から48に増えて決勝トーナメントに進むのも32チームとなり、1回戦のラウンド32ではブラジルと対戦した。29分にMF佐野海舟のゴールで先制し、1-0とリードして前半を終えたものの、後半に入って56分に失点。攻め込まれながらも何とか耐えていたが、後半アディショナルタイムの90+5分に失点して1-2で逆転負けを喫し、5回目の挑戦でまたしてもトーナメント初勝利はならなかった。
日本サッカー協会の宮本恒靖会長、山本昌邦技術委員長とともに会見に臨んだ森保監督は、今大会で得たものについて「このW杯で成果も課題も、真剣勝負の場で得ることができたと思っている」とコメント。「結果的には、本当に残念な結果で終わってしまいましたが、グループリーグ(ステージ)3試合、そしてW杯で5回優勝している世界のトップ・オブ・トップとも言えるブラジルと真剣勝負の戦いができたことで、我々がこれまで日本のサッカーの歴史で積み上げてきたことが、世界の戦いで十分に渡り合っていけるという手応えもたくさん感じた」と振り返った。
さらに「世界一、優勝を目指して大会に挑んでW杯を戦ってきて、この成長をしっかり続けていけば、未来は必ず世界一を取れる、そういう日が来ると戦いの中で感じ取ることができた」と強調した。一方で「ブラジルと戦ったとき、スコアは僅差で、戦えたこと、我々ができたこともたくさんありましたが、まだまだ個の部分、チームの戦術は上げていかなければいけないと、学べたと思っている」と課題も指摘した。
ブラジル戦については「今の心境は、自分に対してめちゃめちゃ悔しくて、残念な思い」とも語った。「ブラジルに負けてしまい、試合を振り返ったときに、采配でチームを勝利に導くことができたと考えられ、そういった意味では悔しさがすごくある」と評し、今後の予定を問われると「少し休んで、まずは大会の振り返りをしっかりしなければいけないと思っている。いま決まっているのは、そこまで」と明かした。
ブラジル戦で露呈した課題についても指摘。「今回4試合戦って、過去の大会からも課題として挙げなければいけない、守備から攻撃に移ったときのクオリティーを上げていく、しっかり攻撃につなげていく」ことを挙げ、「ボールを奪って攻撃に移ったときに、相手のカウンタープレスを受けて奪い返されるシーンが多かった。これまでも課題としてきて、間違いなく(レベルが)上がってきているところだと思いますが、世界の強豪と戦うためには、もっともっと上げていかなければいけない」と今後を見据えた。
なお注目される去就については、宮本会長が「監督を決める手順が決まっている。強化部会、技術委員会で振り返り、総括をして、評価をする。その後に会長と技術委員長、そして会長の定める者の会議で決めたのちに(日本サッカー協会の)理事会で決議されるという手順がある」と説明。「その手順を踏まない中で、仮定の話はできない」と語るにとどめた。
