上写真=時折、笑顔を見せながらボール回しのメニューを行う上田綺世(写真◎青山知雄)
ケガがあってプレーしながら良くしていく方針だった
26試合で22ゴール。オランダ・エールディビジでフェイエノールトの9番を背負う上田綺世は得点ランキングのトップに立つ。2位のトロイ・パロットが14ゴールだからその差は8ゴール。まさに独走状態だ。
北中米ワールドカップに向かうシーズンにおいて、日本のエースストライカーが好調なのは、何よりの朗報だろう。ただ、そんな上田もシーズン途中でゴールのぺースがやや落ち着いていた時期があった。昨年12月14日のアヤックス戦から8試合(欠場した試合を含めると10試合)、今年3月1日のトゥエンテ戦までゴールから遠ざかっていた。シーズン序盤があまりにハイペースでゴールを量産していたがゆえに、日本国内には心配する見方もあったが、本人にとっては全く問題なかったという。
「別に僕自身は普通に同じようにプレーしたり、プレーしていた中で、まあケガがあって、ケガの詳細は言えないですけど、それをごまかしながらというか、プレーしながら良くしていく方針でプレーしていました。ただ、なかなかコンディションもパフォーマンスも上がらなくて、どういうふうにケガと付き合って、ケガというか故障というか、それをどういうふうに良くしていくかっていう作業が1月、2月を経て3月になってそれが少しずつ軌道に乗って、結果になって出てきたっていうだけなんで。(日本で)どういう印象なのかはわからないですけど、別に僕はどうこうっていう。10試合、点を取っていないとかも日本人のメディアの方に言われて僕も気づいたんで。そんなにあんまり考えていなかったです」
淡々と自分に向き合い、ゴールを狙い続けてきた。過度に意識しすぎることはない。浮き沈みがないからこそ、オランダのトップクラブで頼れる存在たり得るのかもしれない。
今回の遠征にはこれまで上田の1トップの背後で2シャドーとしてプレーするケースが多かった南野拓実と久保建英がケガのために不在だ。新しいユニットを形成する可能性がある。そのことについて問われると、「(鈴木)唯人とか、(佐野)航大もそうだし、実力ある選手が来ているので。その選手たちの特徴を理解しつつプレーできたらいいと思います。ただ彼らも器用なんで、コンビネーションは問題ないと思っています」とフレッシュなメンバーの台頭に期待を寄せた。
また、代表として久々にヨーロッパ勢と対戦することについては「自分たちはヨーロッパにいる選手が多いんで、移動がなかったりとか、あとはアジアでプレーするよりも、より世界基準に近い相手に、イングランドもそうだし、スコットランドもヨーロッパでプレーしている選手が多いというのは、いい挑戦の場になると思います。自分たちが準備してきたものをレベルの高い相手にぶつけるチャンスという意味で、素晴らしい2試合になると思っています」と今回の連戦の意義を語った。
泰然自若ーー。クラブでも代表でも常に目の前の試合に注力してきた上田は、スコットランド戦、イングランド戦のどちらでプレーするにせよ、特別なことを準備しているわけではない。ただチームの勝利のために、当たり前にゴールを目指す。
