2025年12月5日(現地)、アメリカ・ワシントンで来年6月に開催する『FIFAワールドカップ2026』北中米大会の抽選会が行われ、グループステージの組分けが決定した。8大会連続8回目の出場となる日本は、グループFに決定。オランダ、チュニジア、欧州プレーオフB(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者と対戦することになった。

上写真=北中米W杯の組分け抽選が現地5日に行われた(写真◎Getty Images)

「非常に厳しいグループに入ったと思います」(森保監督)

 組分け抽選の結果、日本はグループFに決定した。26年6月14日(現地時間)に、オランダと初戦を戦い、20日の2戦目はチュニジアと対戦。そして25日の3戦目には欧州プレーオフB(ウクライナ、スウェーデン、ポーランド、アルバニア)の勝者と戦うことになった。

 オランダとは2010年大会、チュニジアとは2002年大会でそれぞれ対戦しているが、今回は両チームともに無敗で予選を突破しており、好調だ。言うまでもなく簡単な相手ではない。欧州プレーオフBの4チームについても、最後の最後で出場権をつかんだ勢いを持って大会に乗り込むことになり、侮れない。

 また、試合時間と会場に関しては明日6日(現地時間)にあらためて決定されるが、グループFはアメリカのダラス、ヒューストン、カンザスシティ、メキシコのモンテレイが会場となっており、国をまたいで試合をする可能性もある。大会中のコンディショニングも大きなポイントになりそうだ。

 組分け抽選の結果を受けて、現地でインタビューに答えた森保一監督は以下のように答えている。

「非常に厳しいグループに入ったなと思います。(ヨーロッパが2カ国入ったことについては?)ヨーロッパは日常から厳しい戦いを繰り広げている大陸ですし、力のあるチームが非常に多いので厳しいグループかなと思います。オランダはワールドカップはまだ獲ったことはありませんが、決勝にも進んでいるチームですし、世界トップトップの国だと思います。チュニジアも予選は負けなしで、失点ゼロで来ているチームですし、守備が堅く、試合巧者。非常に厳しい戦いになると思います。ただ、まずは相手の国というよりも自分たちがどんな戦いでも力を発揮して相手を上回っていくということを考えて、力を100パーセント出すようにやっていきたい。
(国境をまたぐ可能性について)常に最善の準備をして、目の前の試合を一戦一戦、全力で戦ってきました。今回もワールドカップという舞台ですけど、これまでやってきたことに自信を持って、いい準備をして戦いたい。われわれにとってアドバンテージなのは、最速で予選を突破することができましたので、対戦相手の分析はまだですけど、アメリカ、カナダ、メキシコと、色んなところで試合をするという想定ができていました。そういう意味では、相手よりいい準備をして、勝つ確率を上げるようにしていきたい。われわれはワールドカップ優勝を目指して戦うということで、みんなで目標は共有できていますので、そんな簡単な目標達成には絶対ならないと思いますが、必ずできるということを信念を持って準備をして、戦いに挑みたい」

 日本にとって、8度目となるW杯。歴史を塗り替え、「最高の景色を」を見るために、残り半年で最善の準備を進めていく。

 

画像: 広島時代のチームメイト、オーストラリア代表のポポヴィッチ監督とドロー会場で話す森保監督(写真◎Getty Images)

広島時代のチームメイト、オーストラリア代表のポポヴィッチ監督とドロー会場で話す森保監督(写真◎Getty Images)

グループステージの組分け

※右はW杯出場回数、カッコ内はFIFAランキング(11月19日時点)

グループA
メキシコ9大会連続18回目(15位)
南アフリカ4大会ぶり4回目(61位)
韓国11大会連続12回目(22位)
欧州プレーオフD
グループB
カナダ2大会連続3回目(27位)
欧州プレーオフA
カタール2大会連続2回目(51位)
スイス6大会連続13回目(17位)
グループC
ブラジル23大会連続23回目(5位)
モロッコ3大会連続7回目(11位)
ハイチ13大会ぶり2回目(84位)
スコットランド7大会ぶり9回目(36位)
グループD
アメリカ2大会連続12回目(14位)
パラグアイ4大会ぶり9回目(39位)
オーストラリア6大会連続7回目(26位)
欧州プレーオフC
グループE
ドイツ19大会連続21回目(9位)
キュラソー初出場(82位)
コートジボワール3大会ぶり4回目(42位)
エクアドル2大会連続5回目(23位)
グループF
オランダ2大会連続12回目(7位)
日本8大会連続8回目(18位)
欧州プレーオフB
チュニジア3大会ぶり7回目(40位)
グループG
ベルギー4大会連続15回目(8位)
エジプト2大会ぶり4回目(34位)
イラン4大会連続7回目(20位)
ニュージーランド4大会ぶり3回目(86位)
グループH
スペイン13大会連続17回目(1位)
カーボベルデ初出場(68位)
サウジアラビア3大会連続7回目(60位)
ウルグアイ5大会連続15回目(16位)
グループI
フランス8大会連続17回目(3位)
セネガル3大会連続4回目(19位)
大陸間プレーオフ2
ノルウェー7大会ぶり4回目(29位)
グループJ
アルゼンチン14大会連続19回目(2位)
アルジェリア3大会ぶり5回目(35位)
オーストリア7大会ぶり8回目(24位)
ヨルダン初出場(66位)
グループK
ポルトガル7大会連続9回目(6位)
大陸間プレーオフ1
ウズベキスタン初出場(50位)
コロンビア2大会ぶり7回目(13位)
グループL
イングランド8大会連続17回目(4位)
クロアチア4大会連続7回目(10位)
ガーナ2大会連続5回目(72位)
パナマ2大会ぶり2回目(30位)

プレーオフの対戦カード

◎欧州プレーオフ(準決勝:26年3月26日/決勝:3月31日)
※各パスの勝者4チームが本大会出場

▼パスA
・準決勝1:イタリア vs 北アイルランド
・準決勝2:ウェールズ vs ボスニア・ヘルツェゴビナ
・決勝:準決勝1の勝者 vs 準決勝2の勝者

▼パスB
・準決勝1:ウクライナ vs スウェーデン
・準決勝2:ポーランド vs アルバニア
・決勝:準決勝1の勝者 vs 準決勝2の勝者

▼パスC
・準決勝1:トルコ vs ルーマニア
・準決勝2:スロバキア vs コソボ
・決勝:準決勝1の勝者 vs 準決勝2の勝者

▼パスD
・準決勝1:デンマーク vs 北マケドニア
・準決勝2:チェコ vs アイルランド
・決勝:準決勝1の勝者 vs 準決勝2の勝者

◎大陸間プレーオフ(準決勝:26年3月26日/決勝:3月31日)
※各パスウェイの勝者2チームが本大会出場

▼パスウェイ1
・準決勝1:ニューカレドニア vs ジャマイカ
・決勝:準決勝1の勝者 vs コンゴ共和国

▼パスウェイ2
・準決勝2:ボリビア vs スリナム
・決勝:準決勝2の勝者 vs イラク


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