サッカー日本代表は15日、千葉県内でトレーニングを行なった。前日のガーナ戦に先発し、75分までプレーした上田綺世が改めて試合を振り返り、日本の特徴が出た内容と評価。その上で自身も含め、さらなる進化を求めていくと語った。

上写真=好調を維持している上田綺世、ボリビア戦ではゴールも期待される(写真◎Getty Images)

ガーナ戦は日本の強みが出た試合

 ガーナ戦は、攻守ともに日本の強みが出た試合だった。その理由はハイプレスが効いたこと。最前線で守備のスイッチを入れ、ボール奪取後にはポスト役となって2列目以降の攻撃を促した上田綺世は言った。

「ショートカウンターのところはチャンスになると思うし、それは昨日もそうだし、その前のブラジル戦とか、その前もチャンスを作れている。そこは僕らの武器になってくるかなと。だから(相手に対する)プレッシャーの精度や、あとは後ろでしっかり昨日みたいに潰せるかもすごく大事になってくると思う。僕個人的なところで言うと、やっぱりシュートチャンスがあって、それが枠に飛ばなかったというのは改善点だし、別にそれがどうというあれでもないですけど、チャンスメイクはできたんじゃないかなと思います」

 ハイプレスでボールを奪い、前向きな勢いを保って相手ゴールを目指す形が、ガーナ戦では何度も見られた。上田綺世は状況に応じてポストワークや相手をDFを引っ張る走りでゴールを生み出すことに貢献。得点こそならなかったが、勝利のためにきっちりプレーした。

「相手にもプレミアリーグでプレーしている選手とかもいたし、それでもやっぱり前からプレッシャーをかけて、自分たちがなるべくボールを保持することと、試合が始まってからずっと相手にストレスをかけ続けるところをやっていくっていうのが一つ、僕らのコンセプトにあって。それはもちろんブラジル戦のときもそうだし、他の試合でもずっと僕らがやろうとしてやっていること。それがガーナ戦ではうまく出たのかなというのと、ワールドカップでもブラジル戦の後半みたいに前から行って、自分たちがチャンスを作らなきゃいけない場面とかもあると思うので、そういった点で昨日の前半、特に最初の入り方は良かったんじゃないかなと。後ろの選手も、そこを怖がらずに、しかもノーファウルでボールを奪えていたので、それが僕らの流れになったのかなと思います」

 逆転勝ちしたブラジル戦の収穫と課題をしっかり消化したのが、ある意味、ガーナ戦だった。前から行けずに前半2失点したのが課題。前から行って3点奪った後半が収穫。そして今回は前から行って失点せずに勝ち切るという狙いを見事に実践した。

 その中で上田は十二分に自分の役割を果たした。それでも所属するフェイエノールトで12戦13発と絶好調であり、代表でも10月シリーズの南米勢との2試合でネットを揺らしていただけに、期待は大きい。

「次は国立でボリビアと当たるんですけど、自分もそうだし、それぞれの立場で与えられた時間の中で自分を最大に表現しなきゃいけないし、その中で勝つというところは変わらずこだわっていきたいなと思っています」

 ガーナ戦では75分間プレーしており、次戦も引き続きスタートから出るのかはわからないが、ピッチに立てば、上田には多くのものが求められる。対南米勢、3戦連続のゴールもその一つ。

 期待の大きさこそ、上田がこれまで歩んできた足跡であり、エースである証と言える。


This article is a sponsored article by
''.