日本代表FW上田綺世が限られた時間で結果を残し、敗戦の危機を救った。10月10日にパナソニックスタジアム吹田で行なわれたパラグアイ戦で、後半アディショナルタイムに引き分けに持ち込む同点ゴール。オランダ・エールディビジで得点を量産し、絶好調の状態で臨んだ一戦で自身の力を証明してみせた。
上写真=89分からの出場で結果を残した上田。好調ぶりを得点という結果で示した(写真◎毛受亮介)
■2025年10月10日 国際親善試合(@パナスタ)
日本 2−2 パラグアイ
特典:(日)小川航基、上田綺世
(パ)ミゲル・アルミロン、ディエゴ・ゴメス
「いまは良い状態だと思う」
日本は21分に先制され、26分にFW小川航基が決めて追い付いたものの、64分に勝ち越され、1-2で試合終了間際を迎えていた。だが後半アディショナルタイムの90+4分、MF伊東純也が右からクロス。ニアサイドに飛び込んだDF瀬古歩夢はヘッドで合わせられなかったが、ファーサイドまで流れたところを待っていた上田がヘッドで押し込み、同点とした。
所属するフェイエノールトで今季開幕から8試合で8得点を挙げ、昨季の7得点を早くも上回っている。勢いを代表活動に持ち込んだ結果について「もちろん調子もありますけど、積み重ねてきたことが着実に力となって、いま結果として表れていると思っている。かみ合っている部分も多くありますが。いまは良い状態だと思う」と胸を張った。
あのユルゲン・クリンスマンにあやかって変更した背番号18で、見事に結果を残した。ただチームの結果は引き分けで、2試合未勝利だった9月のアメリカ遠征に続いて勝利から遠ざかっている。18番のエースは「今日は勝てませんでしたが、毎試合毎試合、チームとして良い準備をして臨んでいる。次は勝利という結果を取れるように頑張りたい」と14日のブラジル戦を見据えた。
