上写真=久保建英はキャプテンマークを巻いて1ゴール2アシストと大活躍!(写真◎Getty Images)
■2025年6月10日 北中米W杯アジア最終予選10節(観衆33,661人/@吹田S)
日本 6-0 インドネシア
得点:(日)鎌田大地2、久保建英、森下龍矢、町野修斗、細谷真大
「遠藤選手になったつもりで」
左足の裏でボールを撫でて右に置き、右足で浮かせてシュート!
「キャプテン 10 久保建英」がアイディアとテクニック満載のフィニッシュで、勝利に突き進む追加点を決めた。
19分の左CK。ゴールラインと平行に走って近づいてきた鎌田大地に短く当てて、ヒールキックのリターンパスを裏で受けると、そのままゴールに突き進み、ニアに入った町野修斗にシュート気味に蹴り出した。こぼれたところを町野が落とすと、久保が軽やかなボールさばきからのダブルタッチショットを決めてみせたのだ。
「デザインされたセットプレーでしたけど、僕のクロスがうまくいかなくて、でも町野選手がうまく収めてくれて僕のところにこぼれてきたので、あとは冷静に流し込むだけでした」
6月5日のオーストラリア戦から背番号10をまとい、「KUBO」のネームも入ったこの日のユニフォームは「僕も買いたいくらい」というほどお気に入りだ。その愛着を前半のアディショナルタイムにも結果で示してみせた。
佐野海舟からのパスを中央で受けると、左前を走った鎌田の足元にピタリと吸い付くようなパスを送った。鎌田はそのまま相手をかわしてチップキックでゴールに送り込んで、久保は鮮やかなアシストを記録した。
さらにもう一仕事。58分には佐野海舟が持ち運んで町野がポストプレーで落としたボールを受けると、余裕たっぷりに左足でループパスをゴール前に落とし、走り込んだ町野のチーム5点目を導いた。
守備でも激しく鋭いプレスバックでインドネシアの攻撃をことごとく封じるなど、仁王立ち。
「いつもキャプテンマークを巻いている遠藤選手が球際のところやネガティブトランジションのところでしっかりしたものを見せてくれるので、今日は僕が遠藤選手になったつもりで、何回かいいパスカットやボール奪取から攻撃につなげられてよかったと思います」
69分には、この日が代表デビューで、ワールドカップ最終予選の最年少出場となる佐藤龍之介と代わってお役御免。攻撃でも守備でもやりたい放題で、拍手喝さいを浴びてピッチをあとにした。
「改めて最終予選が終わってみて、今回の遠征ではたくさんの選手が来て新たな競争が生まれました。ワールドカップまで残り少ないということを意識して、各々のチームで切磋琢磨してまた9月に会いたいと思います」
世界一への挑戦を前に、ここで一休み。そして、新しい勝負に向かっていく。

キャプテンマークを巻き、「KUBO 10」が輝くユニフォームで、久保建英が躍動した(写真◎Getty Images)