上写真=インドネシア戦に向けてトレーニングする森下龍矢(写真は8日/撮影◎青山知雄)
点を取らないとニュースは海を渡らない
森下龍矢は2024ー25シーズン、ポーランドのレギア・ワルシャワで14ゴール14アシストと破格の成績を残した。名古屋グランパス時代のポジションは主にサイドバック。海を渡って2シーズン目で大ブレイクしたと言っていい。
「充実していましたね。でも点を取らないとニュースは海を渡らないので(笑)。だからみんなに伝えたい、家族にも近況を報告したいという気持ちで毎試合やっていた」
ニュースはしっかり届いていた。果たして1年半ぶりの代表復帰につながった。ただ以前とは、森下自身の代表活動に対する心構えが違う。
「代表では以前まではいろいろなことを吸収してやろうとか、どちらかというと成長のために行って、吸収して帰るみたいな感じだったんですけど、今回の代表はもちろん成長はありますけど、自分の力を試しにきた。その意味で、点とかアシストとか、目に見える結果だけを追い求めてプレーしたいと思います」
結果を積み上げてきた自信だろう。代表でも求めるものも、目に見える結果になった。
「(クラブでは)右でも左でも、ストライカーでも…魔改造と言われたりして(笑)。そう言われていたらしいですけど、でも大学時代までずっと前をやっていたので、自分的には魔改造というよりは元サヤに戻った感じですけど。Jリーグにいた頃はサイドバックやウイングバック、どちらかというとディフェンス面を中心に、代表に初めて選ばれた時のプレー集は全部攻撃ばかりでしたけど(笑)。元々攻撃は好きなので、Jリーグの森下とはちょっと違った森下を見せられるように頑張りたい」
魔改造でも元サヤでも、インドネシア戦のピッチに立った森下は、Jリーグ時代とはひと味もふた味も違うプレーを見せてくれそうだ。