サッカー日本代表は9日、アジア最終予選のインドネシア戦に向けて大阪・吹田スタジアムで練習を行った。取材に応じた佐野航大は代表デビューに向けて、そして兄・海舟との共演に向けて意気込みを語った。

上写真=前日練習で汗を流す佐野航大(写真◎青山知雄)

(兄・海舟と)プレーできたら…楽しみですね

 インドネシア前日の公式会見で森保一監督は「明日の試合に向けてはいくつかのポジションでメンバー変更して試合に挑みたい。意図としては、W杯の出場権を獲得して、そこから選手を試す、そして戦術的な幅を広げるということ、選手同士の融合も含めて明日の試合もまたこれからのチームの成長につながるような新たな融合も踏まえてオーストラリア戦から変えていきたい」と話した。

 つまり、前節からメンバーを刷新するということ。オーストラリア戦では関根大輝、平河悠、俵積田晃太が代表デビューを飾ったが、明日のインドネシア戦も同様にデビューを飾る選手がいるかもしれない。佐野航大は、その一人。

「出たらしっかり自分のプレーをすることと、チームのために戦うっていうところを頑張りたいと思います」

 ベンチで眺めたオーストラリア戦も「自分がピッチに入ったらどんなプレーをするか」をイメージしていたという。

「5バックで守られている相手にはミドルシュートだったり、バイタルのところでワンタッチを入れたりとか、やっぱり相手が守りにくいようなプレーをしないといけない。自分たちがボールを支配することは必要なので、その中でもしっかり勝負に行けるようなパスだったり、そういう打開を見せていけたら」

 公開された練習を見る限りでは、佐野航はシャドー、そしてボランチで考えられている模様だ。

「外から代表を見ていたときの印象はどのポジションでもスペシャリストがいるなと。そこでどう自分が入っていくかって考えた時に、ここっていうポジションを作らないといけないなとは思っていますけど、でもこういうアジア最終予選、ワールドカップってなってくると、いろんなポジションができる選手の価値が上がってくる。自分の中ではポジションを極めながら、そういうところの感覚も忘れずにやっていきたい」

 森保一監督や名波浩コーチからは「真ん中で受けて、そこで前に入っていくプレーだったり、ボランチだったらボールを散らしながら前に当てる」ことを求められたという。

 明日、出番があるとすれば、いずれにせよ、ピッチ中央でプレーすることになるだろう。ボランチの兄・海舟と縦並びか、横並びでともにプレーするケースもあるかもしれない。兄のマインツでの活躍は大いに刺激になり、成長に努めてきたと、代表合流直後に話していた。

「公式戦では(海舟と)一緒にプレーしたことがない。できたら…楽しみですね」

 兄に続き、代表でプレーする準備はできている。

取材◎佐藤景


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