上写真=サウジアラビア戦では前回よりも長い時間の出場が期待される町野修斗(写真◎サッカーマガジン)
収めて起点を作ってフィニッシュする
バーレーン戦で負傷した上田綺世が22日にチームを離脱。25日のサウジアラビア戦に臨む1トップ候補のFWは前田大然、古橋亨梧、そして町野修斗の3人となった。
「そのために(=出場するために)しっかり準備して結果を残せるようにしたいです」
今回の活動で追加招集され、2年ぶりに代表の舞台に戻ってきた。20日のバーレーン戦ではアディショナルタイムも含めて約10分間プレー。アジア最終予選初出場を果たしたが、町野本人は自分自身の立場を冷静に見つめている。
「変わらず、僕はもうここからしかないと思っているので」
チームがW杯出場を決め、本大会に向けてし烈なサバイバルが始まる。チャンスが訪れたときに何を示すことができるかが重要だと町野は強調した。カタールワールドカップも追加招集でメンバーには選ばれたが、出場はなし。以降、成長を誓ってドイツにわたり、研鑽を積んできた。
「与えられたチャンスなので、ああいう短い時間でも結果を残すべきですし、何度も訪れないと思うので、やれることをしっかり理解してやりたい」
今回の活動を通して、日本代表のFWとして求められるものを改めて整理したようだ。
「役割に関してはしっかり(ボールを)収めて起点を作って、最後にフィニッシュするというのは明確に理解しています」
185センチという高さ、そして屈強なDFの多いドイツ(ホルシュタイン・キール)で2023年夏からプレーして身につけた強さには自信を持っている。改めてバーレーン戦の感想を求められると「この前の相手に関してはブンデスでやっている相手の方が強くて、対峙して思いました、強くて速いかな」と事も無げに言ってのけた。
次戦のサウジアラビアはW杯出場に向けて是が非でも勝利がほしい状況で、タフな試合になることが予想されている。そんな試合に向けての思いを聞かれた町野は「個人的には、やるしかない立場にいるので、自分の持っているものを全て出したいですし、チームとしてはキャプテンも監督もみんな口をそろえているようにW杯優勝を目指している集団なので、そのための一戦という位置付けになってくるんじゃないかと思います。緩みはなく戦っていきたい」と答えた。
ここからの一戦一戦、一瞬一瞬がすべて北中米W杯の舞台でプレーすることにつながっていく。町野は強くそのことを自覚している。