上写真=アウェーで無敗のバーレーン。W杯出場の可能性を高めるべく日本戦に臨む(写真◎Getty Images)
ガルフカップ優勝で自信を深める
北中米W杯アジア最終予選は残り4試合。日本代表は3月20日に行われる第7戦でバーレーン代表をホームに迎える。
アウェーゲームだった第2戦は5-0で日本代表が制した。しかし、ホームだとしても半年前と同じような展開にはならないかもしれない。バーレーン代表はホームゲームをいくつか落としている一方で2023年に始まったアジア2次予選からアウェーゲーム無敗を続けている、極めて“外弁慶”なチームなのである。
そして、彼らは日本代表戦のなかった昨年12月以降に多くの試合をこなしてチーム力を高めてきた。昨年12月から年始にかけてアラビアン・ガルフカップ(2〜3年に一度開催されるペルシャ湾岸諸国No.1を決める国際大会)に出場したバーレーン代表は、サウジアラビア代表や開催国クウェート代表などを破って2大会ぶり2度目の優勝を果たした。
このタイトル獲得がチームに大きな自信をもたらしているのは間違いない。19日に行われた前日記者会見に出席したアリ・マダンは「ガルフカップ優勝は非常に大きなことで、自分たちに自信がついたし、選手たちの絆が深くなった。さらに大きな成功を収めようという野心も生まれている」と語っていた。
ドラガン・タライッチ監督も「私たちは完全に楽観的な気持ちでここに来ている」と不気味な笑みを浮かべる。サウジアラビア、クウェートに続いて決勝でオマーン代表に逆転勝利したことから生まれる自信は相当なもののようだ。
ガルフカップでは選手起用に変化があった。基本システムの4-2-3-1は同じだが、昨年9月の日本戦でトップ下に入っていたコマイル・アル・アスワドが、サイード・ディヤ・シュバルとともにダブルボランチを組むように。前者がいなくなったトップ下には左ウィングからモハメド・マルフーンが移ってきた。
シュバルは負傷で昨年9月の日本戦を欠場していたが、10月に復帰するとキャプテンマークを巻いて中盤に君臨。以降、ボランチとして先発出場した6試合は4勝2分とチームの成績にその存在感が反映されている。中央にどっしり構えるシュバルと小回りの利くアル・アスワドのコンビは高い補完性を発揮し、ビルドアップに安定をもたらすのみならず、守備時にマルフーンがインサイドハーフに下がって4-1-4-1のブロックを組む可変システムの機能性も担保している。
来日しているバーレーンメディアの記者によれば、チームの鍵を握るのは「国外でプレーしている3人」だそうだ。すなわちそれはアル・アスワド、マルフーン、そして記者会見に出席したアリ・マダンの3人を指す。スピードやテクニックに優れる彼らの連携をどのように阻むかは、日本代表が勝利を収めてW杯出場権を獲得するにあたって注目すべきポイントになる。