上写真=13日、ジャカルタでトレーニングを行った古橋亨梧(写真◎佐藤景)
要所要所で体を張らないといけない
「(代表復帰は)率直にうれしいですし、この代表のために、応援してくれる皆さんのために何か残せるようにしたい」
古橋亨梧は真っ直ぐな思いを口にした。所属するセルティックでゴールを積み上げながらも、カタールW杯にもアジアカップ(2024年1月)にも選出されず。今回の代表活動は昨年10月以来であり、森保体制下ではこれまで存在感を示せていなかった。
そんな自身の現状について「まだまだ得点数のところもそうですし、代表もほんとに調子が良かったので、その中で何か違いをつくれる選手じゃないといけないと思っていました。もちろんずっと代表は追っていたので、この日を待っていましたし、だからこそ、もしプレーするチャンスがあるのなら代表の森保さんがやるサッカーをやりながら、自分の良さを出せたらなと思っています」
今シリーズは最終予選で先発を務めてきた上田綺世がケガのために選出されておらず、FW陣にとっては序列を変えるチャンスとも言える。古橋は自分の特徴について「僕の強みは相手のディフェンスラインと駆け引きすることで、相手のラインが下がるので、他の選手が使えるスペースを空けられること」と、「(クラブで)相手が僕の動き出しを徹底的にマークしてくるけど、逆に利用して足元で受けてシュートだったり、前を向いて周りを使うこと」と説明。そうした武器を生かした上で、現在の代表チームで求められることをしっかり実践するつもりだ。
「綺世だったり、小川(航基)くんだったり、ポストプレーの部分もありながら、ゴール前に入っていくところはやっぱり彼らの強み。もちろん僕も要所要所で体を張らないといけないなと思う。やりながら、バランスを見ながら駆け引きできたら」
今回のインドネシア戦はある程度、日本が押し込んだ状態で試合を進める可能性は高いと見るが、古橋はスコットランドの強豪セルティックでプレーしていることもあって、相手に引かれ、スペースがない中でプレーすることに慣れている。
「そういう時こそ相手はやっぱりどこかで集中が切れたりすると思いますし、狭いところだからこそちょっとした動きで相手のマークをはがせると思う。そこが僕の武器だと思うので、そこを出していけたら」
磨いてきたスキルを発揮し、結果を残せるか。古橋にとってインドネシア戦と中国戦は文字通り、勝負の2試合になる。