上写真=12日にジャカルタで行われたトレーニングで汗を流す大橋祐紀(◎佐藤景)
前回の活動で学んだことは多かった
最終予選4試合すべてに先発していたセンターフォワードの上田綺世は、負傷により11月シリーズは不参加となった。その空いたイスを争うのが、小川航基、古橋亨梧、前田大然、そして大橋祐紀の4人だろう。
上田に代わって途中からピッチに入ることが多く、実際、ゴールも決めている小川が一歩リードしている感もあるが、昨年10月以来の復帰となった古橋や前回シリーズで代表に初招集された大橋も高いモチベーションで出場機会をうかがっている。
大橋は10月のサウジアラビア戦でベンチに入ったものの、出場機会は訪れず、オーストラリア戦はベンチ外。初キャップを刻むべく、今シリーズにかける思いは強い。
「(前回の活動で)本当に学んだことが多くて、自分のパフォーマンスも前回きたときよりかは、全然上がってると思いますし、できることも増えて内容も良くなっている部分が多い。前田遼一さん(コーチ)だったり、フォワードの動き方だったり、いろんな話を聞きながら(所属クラブの)試合でトライして良くなっている実感があります」
代表活動で得たものをクラブの日常で磨き、再び招集を受けた。今回はその成果をピッチで示したいところ。上田の不在について聞かれると「自分もケガが多かったですけど、ケガというのはサッカー選手にとって一番つらいものであると思いますし、その思いも背負ってじゃないですけど、誰しもがプレーしたいですし、僕も代表のピッチでプレーしたい。ただそういった思いというか、気持ちも持ちながら、自分の全てを、全ての力をぶつけていきたいなと思っています」と、仲間の思いを推し量りつつ、チャンスをつかみたいと意欲を示した。
大橋はシャドーでもプレーできると思われるが、「どのポジションであっても、練習して、試合に出て、結果を残すために、チームのために点を取りたいなと思っています」と目指すのは「ゴール」と言い切った。フロントラインの争いは常に熾烈だが、大橋の存在がまた新たな刺激を生むのは間違いないだろう。