上写真=ジャカルタ2日目のトレーニングに参加した中村敬斗(写真◎佐藤景)
代表では代表の役割がある
目下、絶好調。所属するスタッド・ランスでは公式戦11試合で6ゴール・1アシストを記録し、代表合流直前のル・アーブル戦でもチームメイトの伊東純也とともに、中村敬斗はゴールをスコアした。
最終予選を戦う日本代表にもその勢いを持ち込みたいところだが、「点を取る、取らないは、やっぱりタイミングだと思うので、そのときのチームの調子や自分にボールが来るかどうかもある。もちろんミドルシュートで決めることもありますけど、役割的は代表とチームでは違うし、代表に来たら、また代表の皆と連係を高めたい」と、所属クラブのプレーをそのまま行うのでは代表で求められるものをピッチで示すと語った。
これまで代表では左ウイングバックやシャドーでプレーしてきたが、中村は「9月、10月、11月と頻繁に代表活動がある中で、3バックがみんなの中で定着してきていて、結果が出ている。僕も左のウイングバックなのか、シャドーで出るかで役割が変わってきますけど、組んだ選手といい連係を取りたい」とどのポジションでも周囲と連動してチームに貢献したいと話す。
今回の連戦は通常よりも1日試合間隔が短い中3日で行われ、これまで出場機会が限られていた選手たちがより長くプレーする可能性もある。試合途中でバトンを受け取ることが多かった中村も必然的に、プレー時間が増えることになるだろう。
10月のオーストラリア戦では後半途中に登場すると、鋭い突破から相手のオウンゴールを誘発した。試合は1−1の引き分けに終わったが、中村はチームを救う働きをみせたと言っていい。
「(インドネシア代表が)帰化している選手が多いというのは聞いている。しっかり対策して、自分たちのサッカーして勝ちたい」
クラブでも、代表でも、チームにとって必要なプレーを実践できるのが中村敬斗の強み。
「絶対に簡単な試合じゃないと思うんで、ちゃんと気引き締めて戦いたいと思います」
インドネシア代表とのアウェーゲームは、日本時間15日、21時にキックオフされる。