日本代表は現地10日、北中米ワールドカップ出場を目指し、アジア最終予選の2節、バーレーン戦に臨む(日本時間10日・深夜25時)。いくつか先発メンバーを入れ替えながら、前節の中国戦で採用した3−4−2−1で引き続き戦うことになりそうだ。

上画像=現地10日に行われるバーレーン戦の日本代表、先発予想

ボランチコンビは遠藤と田中か?

 フォーメーションは今回も、7−0で勝利を収めた中国戦と同じ3−4−2−1で戦うと予想した。谷口彰悟や町田浩樹、南野拓実、久保建英ら、前節の先発選手からもポジティブな意見が聞かれ、日本の選手たちが持っている力を発揮しやすい陣形と言えるだろう。

 むろん相手のあることだが、仮に前からプレッシャーをかけてくるにしても、現在のセンターバック陣はプレス回避に自信を持っており、ボランチと連動しながらボールを前進させるイメージを擦り合わせ済み。今回も両翼にアタッカーを配す、相手を攻め倒す狙いを反映したメンバー構成で臨むのではないか。

 まず3バックだが、今回も中国戦と同じく板倉滉、谷口、町田の3人で臨むとみる。守備の安定感、高さへの対応も招集メンバーの中ではこの3人の組み合わせがベストだろう。

 その背後でゴールマウスに立つのも引き続き、GKは鈴木彩艶になる。アジアカップではロングボールの処理に不安定さを見せていたが、イタリアのパルマに加入し、研鑽を積んだことで心身ともに充実していると鈴木自らが語っている。昨年9月に同じバーレーンで開催されたU23アジアカップ予選に3試合出場しており、過酷な暑さの中でのプレーを経験していることはチームにとっては大きい。

 ダブルボランチはキャプテンの遠藤航と田中碧の組み合わせか。守田英正は中国戦にフル出場しており、今回は途中からの出場となるのではないか。その前方に構える2シャドーは、右が堂安律、左は鎌田大地と予想。右の堂安は前節、63分でベンチに下がっているが、バーレーン戦を見据えた交代だったと思われる。

 左には他にも南野拓実、旗手怜央、浅野拓磨と候補者が複数おり、予想は迷うところだが、今回の試合では鎌田が満を持して登場するとみる。カウンター時にチームを加速させ、ゴールチャンスを生み出す役割を担う。

 両翼は右が伊東純也、左が前田大然と予想。右は堂安の可能性もあるが、堂安はシャドーでプレーすると予想したこともあり、前節途中出場して1ゴール2アシストを決めた韋駄天が今年アジアカップ以来の先発でプレーするとみる。一方の左は、前田とした。中村敬斗の可能性もあるのの、前田は相手がロングボールを蹴ってきた場合に猛烈なプレスで「出発点」を抑えることができるアタッカー。先発して強烈なプレスをかけ、日本ペースに持って行く役割を担うのではないか。酷暑の中、消耗の激しいプレーとなるが、限界までいったところで中村にバトンを渡すケースは十分にあり得るだろう。

 最後に1トップだが、上田綺世が先発し、小川航基と交代するのではないか。中国戦と同様の方程式を採用すると予想した。その逆の形も、あるいは浅野を1トップにいただくケースも考えられるが、中でも上田は周囲との連係が日増しに深まっている印象で、中国戦では後方からの縦パスを呼びこむプレーも冴えていた。前節、フル出場していないのは(79分で交代)、バーレーン戦へ照準を合わせていたからかもしれない。

「鬼門の」アジア最終予選の初戦に大勝し、負の歴史にピリオドを打った日本。2戦目にもしっかり勝利し、連勝でグループDの首位を守りたいところだ。注目の試合は日本時間10日・25時にキックオフされる。

取材◎佐藤景


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