日本代表は11日、北中米W杯・アジア2次予選のシリア戦に臨み、5−0で圧勝した。前半は3バックに採用し、後半は4バックに変更。多くの選手も起用しながら、きっちり結果を出すことに成功した。日本は全勝&無失点で9月から始まる最終予選に進出することなった。

上写真=先制ゴールを決めた上田綺世(右)とチームの2点目を記録した堂安律(左/写真◎毛受亮介)

■2024年6月11日 北中米W杯・アジア2次予選(観衆26,650人/@Eピース)
日本 5−0 シリア
得点:(日)上田綺世、堂安律、オウンゴール、相馬勇紀、南野拓実

3バック採用の前半は圧巻の内容

 日本はシリア戦で3−4−2−1を採用。両翼には左に堂安、右に中村敬と本来アタッカーの選手を配し、攻撃的な布陣で臨んだ。

 果たして日本は前半から相手を圧倒してみせる。

 13分、中村敬の左から上げたボールを上田がヘディングでゴールに変える。教科書通りのクロスからのゴールだった。

 先制から6分後の19分には素晴らしい連動からネットを揺らす。自陣左サイドで中村敬が狭いスペースを通してピッチ中央にいた久保にボールを届けると、久保がドリブルで前進。右ウイングバックの堂安がパスを受けてカットイン。相手GKがファーサイドを警戒すると判断するやニアを打ち抜き、追加点をスコアした。

 21分には敵陣でボール奪取に成功した流れから久保がボックス付近までドリブルで進み、裏に飛び出した南野にスルーパスを供給。これが相手DFに当たってそのままゴールイン。早い段階で日本が3−0とリードを広げた。

 後半開始から日本は中村敬に代えて伊藤を投入し、システムも4−2−3−1に変更する。4バックには右から冨安、板倉、町田、伊藤が並び、2列目は右サイドハーフに堂安、トップ下に久保、左は南野が務めた。

 だが、前線の人数が減った影響で相手の守備にハマる場面が増え、前半ほどの躍動感は見られなくなった。それでも選手交代を機に再び勢い取り戻すと、72分、ボランチの鎌田のスルーパスに反応した左サイドハーフの相馬がボックス内で倒されて、PKを獲得。これを相馬が自ら決めてリードを広げた。

 さらに、85分には素早い切り替えから南野も決め、前回対戦時と同じスコアの5−0でシリアに圧勝。終わってみれば、日本は全勝&無失点でアジア2次予選を駆け抜けた(1試合は不戦勝)。

 3月シリーズの時点で2次予選突破が決まっており、6月シリーズの2試合は消化試合とも言えたが、日本は9月に始まる最終予選に向けて3バックを試すなど、さまざまなトライをおこなった。招集した26人のうち、長友佑都を除く25人がピッチに立ち、多くの選手を試すこともできた。その意味では結果も内容も、充実した代表活動になったと言える。

▼出場メンバー
・日本◎GK大迫敬介(76分:谷晃生)、DF冨安健洋、板倉滉、町田浩樹、MF堂安律、遠藤航(62分:鎌田大地)、田中碧(73分:川村拓夢)、中村敬斗(46分:伊藤洋輝)、久保建英(62分:相馬勇紀)、南野拓実、FW上田綺世


This article is a sponsored article by
''.