上画像=イラク戦に臨む日本代表の先発予想布陣
勝てば3位以内確定、16強入り
19日に日本はイラクと対戦する。ともに初戦を白星で飾っており、グループDの首位を争う一戦だ。この重要な試合に、日本はどんなメンバーで臨むのか、考えてみたい。
GKは、鈴木彩艶だろう。初戦のベトナム戦でセットプレーから2失点を喫したが、すでにチームとしてその原因を分析済み。個人的にも映像を何度も見返して反省し、次に向かうための準備を整えたという。17日の取材ではイラクについて「カウンターやロングボールにも注意したい」と対戦のイメージも口にしていた。
DFは4バックで右から毎熊晟矢、板倉滉、冨安健洋、中山雄太。右サイドバックは菅原由勢が初戦に続いて務める可能性もあるが、今回は毎熊が先発するのではないか。ベトナム戦で日本は、攻撃時に幅を取ることができなかった。その問題点を毎熊は指摘しており、自身が得意とする攻撃面で貢献したいと話していた。一方の左サイドバックは伊藤洋輝に代わって中山が務めると読む。別メニュー調整を終えて、コンディションも上向いている様子。先発する可能性は高い。
センターバックは板倉&冨安がコンビを組むと予想した。板倉は今大会の軸であり、初戦に引き続き、最終ラインを引き締めることになるだろう。その隣りには冨安が入るのではないか。前日会見で森保一監督は冨安について「すべてのトレーニングに入っていますし、明日の試合もプレー可能だということをお伝えしたいと思います」とコメント。先発を町田浩樹が務め、途中から冨安という起用法もあるかもしれないが、冨安が先発し、ある程度の時間で町田にスイッチすると予想する。
2ボランチはベトナム戦と同様に遠藤航と守田英正が務める。試合の状況次第だが、2人のコンディションを考慮しつつ、佐野海舟は途中から交代で出場するのではないか。
2列目は、右から堂安律、南野拓実、中村敬斗と予想した。三笘薫が左足首のケガからまだ完全に回復しておらず、イラク戦も欠場濃厚だが、それでも2列目は多くのケースが考えられる。右サイドに初戦同様に伊東純也が入り、トップ下に久保建英や旗手怜央、左を前田大然が務める可能性もありそうだ。
予想するのは非常に難しいが、堂安はイラク戦について「相手がかなり食いついてくるので、ワンツーとかワンタッチで剥がすとか、フリックとかはかなり有効になると思う。逆にこねてると、足元をかっさらわれてショートカウンターを食らうので、そこは気をつけたい」と、かなり具体的にプレーのイメージを持ち、出場の準備をしっかり整えていた。
トップ下は南野。初戦で見せたようにその強度はアタック陣の中でも随一だ。練習でも攻守両面で抜群の動きを見せており、イラク戦も先発するとみる。ケガ明けの久保は途中から起用されるのではないか。左サイドは6戦6発の中村が引き続き出場。前田大然は途中から出番を得ることになりそうだ。
1トップは浅野拓磨が先発し、途中で上田綺世に交代する起用法か。浅野がそのスピードと強度を生かしてイラク守備陣を苦しめ、タイプの異なる上田が登場して試合を決めると予想した。
決勝トーナメント以降の試合間隔を考えても、グループを1位で突破したいところ。勝ち点で並ぶイラク戦に勝って、ラウンド16出場を決めたい。
取材・文◎佐藤景