上写真=11日の練習は途中から別メニューだった前田大然だが、状態は「問題ない」と語った(写真◎佐藤景)
ベトナムとは1点差ゲームが多い
非公開で行われた9日のヨルダンとの練習試合。チームの6点目を決めたのが前田大然だった。
「個人というよりチームとして、すごく良い状態だと思う。ここ最近、何度か(代表を)辞退しちゃったんで、何とか取り返したいという思いもあるし、そういった意味で練習試合ですけど、しっかりゴールできてよかったです」
ヒザの負傷から昨年12月に約6週間ぶりに復帰。すでに所属するセルティックで試合に出場し、得点も挙げて代表に合流した。状態は全く問題ないという。11日の練習では途中から全体練習を外れ、別メニューをこなしていたために心配されたが、「普通にコンディションを上げたいっていう部分もあります。大丈夫です、問題ないです」と事情を説明。14日の初戦・ベトナム戦からスタートするアジアカップに向けて準備を進めているとした。
非公開だったヨルダン戦後の囲み取材で、森保一監督は相手を押し込む展開だったと話したが、1失点した場面は相手のカウンターを浴びたものであり、修正が必要な部分だと指摘していた。グループステージでも警戒すべきは同様のケースだろう。前田はその点についてもしっかり整理している。
「今日の練習前にミーティングしましたけど、ベトナムとは1点差のゲームが多いというのがある中で、やっぱり難しい試合になるのは間違いないと思います。ただ前よりも進化している。自分たちのサッカーをすれば、いい試合ができる」
およそ1年前のカタール・ワールドカップで前田は評価を高めた。献身的な守備でチームを助け、チャンスを生み出し、クロアチア戦ではゴールも決めた。
「(カタールは)暖かいので、サッカーのイメージとかそんな関係なしで、すごくやりやすい。ずっと寒いところに今いるんで」
本人はそれほど意識していないというが、ゲンの良い場所、カタールで再び躍動することが期待される。
取材◎佐藤景