上写真=2得点で勝利に貢献した西村。2列目の中央で縦横無尽に動き回った(写真◎小山真司)
■2022年7月19日 E-1選手権 第1戦(@カシマ/4,980人)
日本 6-0 香港
得点者:(日)相馬勇紀2、町野修斗2、西村拓真2
「チーム内の競争は全く意識していない」
代表初ゴールは2-0で迎えた22分。MF相馬勇紀のパスをエリア内で受け、素早くシュートコースを作って右足で蹴り込んだ得点を「相馬選手が良いタイミングで(パスを)くれて、いい反転ができて押し込めた」と振り返った。さらに前半40分にはエリア外右サイドからドリブルで運び、「狙い通り」と語る左足ミドルシュートで4-0とする自身2点目を決めた。
初ゴールの際は小さくガッツポーズを見せていたが、試合後のオンライン会見での口ぶりは淡々。2得点の結果についても「いつも通りにやることをやろうと意識していたので、まだまだですけど、表現はできたと思います」と自身のパフォーマンスを評した。
同じくA代表デビューとなったMF水沼宏太、MF藤田譲瑠チマなど、横浜F・マリノスのチームメイト5人が先発に名を連ねていた。「あれだけマリノスの選手が一緒にいてくれるのは、分かってもらえているので、僕にとって助かる」という状況で、「だからこそ、いつも通りマリノスでやっていることを表現しようと思って試合に入った」という意識で見事に結果を出した。
「そんなに緊張はしていないですけど、国歌斉唱のときは本当に燃え上がるものがあった」というA代表デビュー。この日は相馬、FW町野修斗も2得点を挙げており、今後の攻撃陣の争いも注目されるが、「チーム内の競争は全く意識していない」ときっぱり。「優勝するために、自分のできることをやるのがチームのためだし、自分の成長だと思う。自分に集中して、チームの優勝のために自分を表現することを意識してやっていきたい」とE-1選手権の残り2試合に目を向けていた。