11月のカタール・ワールドカップまでおよそ半年。日本代表が再び動き出した。5月30日から国内キャンプが始まり、選手たちもオンラインで取材に対応。久々の復帰となった古橋亨梧は、自分にパスを届けてくれるすべての仲間に感謝の思いでいっぱいだった。

上写真=古橋亨梧は重要な4試合でゴールという結果を出すことを誓った(写真◎スクリーンショット)

「厳しい1年でもあり、楽しい1年でもあり」

 スコットランドの名門、セルティックのエースとして、プレミアリーグとリーグカップの2冠を引っさげて、古橋亨梧が日本代表に帰ってきた。

 リーグ戦20試合出場で12ゴール、負傷で長く離脱していたにもかかわらず、2人の得点王に1ゴール差でランキング3位に食い込む好成績だ。ケガがなければキングの座も十分に手にすることができただろう。

「やっていくうちに強みが通用している感覚はありましたし、たくさんの選手がゴール前までつないでくれて、自分は決めるだけでした。周りに支えられて、パスをくれることに感謝しかないです」

 ヨーロッパでの最初のシーズンは、古橋らしく感謝感謝で終えた。

「厳しい1年でもあり、楽しい1年でもあり、長いようであっという間に終わったので、充実はしていました。でも、まだまだ課題はあると思っているので、成長しないといけないなと思います」

 右足のハムストリングを痛めて長期離脱、今年に入ってからの日本代表の活動には参加していない。昨年11月シリーズ以来、満を持しての復帰になるが、「呼んでもらったことに感謝していますし、だからこそ結果で恩返しできたら」と謙虚な姿勢は変わらない。

 今回は大迫勇也がコンディション不良で選ばれなかった。日本代表では左ウイングに入ることも多い古橋が、代わってセンターフォワードに入るチャンスだ。セルティックで見せているようなスピーディーで切れ味鋭いプレーを表現してくれるのではないか、という期待は高まる。

「裏抜けやゴール前の駆け引き、ゴールへの嗅覚は強みなので、試合に出てピッチで表現できれば」

 ポストプレーが自慢の大迫とは違った個性を最前線に組み込むことができれば、日本のサッカーがまた一つバリエーションを増やすことができる。6月の4試合は、存在感を高めるための重要な時間になる。そのためには、シンプルに「ゴールという結果」を求めていく。

「いまも成長している段階だと思っていますが、まだまだ伸びると思うので、磨いていければと思います」

 自分の中に隠れているさらなる伸びしろを感じ取ることができる。もっと大きな自分を想像できる。そこに近づくためにも、ワールドカップに出たい。

「ワールドカップの出場が決まりましたし、チャンスは僕にもあると思うので、めちゃくちゃ行きたいです。そしてプレーしたいです」

 そのために、6月の4試合でいくつのゴールを刻めるか。注目だ。


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