日本代表の旗手怜央は、29日に行なわれるベトナム戦でプレー機会を得ることになりそうだ。練習では所属するセルティックと同様にインサイドハーフのポジションに入ってアピール。A代表デビューのチャンスが訪れそうだ。

上写真=ベトナム戦でA代表デビューが期待される旗手怜央(写真◎Getty Images)

憧れだった舞台に立てる可能性を感じています

 日本はカタールW杯の出場を決めたが、その瞬間から多くの選手が語っているように、本大会でのメンバー入りを目指すサバイバルレースが始まっている。ここから一戦一戦が貴重なアピールの場だ。29日のベトナム戦は、その意味でも重要な試合になる。

 今年1月にセルティックに移籍し、自チームでの活躍を評価されてこの3月シリーズに招集された旗手も、本大会でプレーすることに意欲を示す一人だ。

「レベルの高い選手がたくさんいるなかで、練習できることは僕にとってもうれしいことですし、日ごろチームでやっていることをこの場で出さないと意味がないと思っているので、ミスを怖れず、
楽しんでできている」と話す一方で、本大会への思いも口にした。

「W杯は今までテレビで見てきた舞台でした。前回のオーストラリア戦で出場を決めた場にいて、肌で感じられたのは今後自分の成長につながると思います。現段階で、決まった中のメンバーにいたということで、少なからずチャンスがあると思う。今まで憧れだった舞台に立てる可能性があると自分自身、感じています。そこに出られるか出られないかは自分次第。残り時間は少ないですけど、少ない期間でまた成長できるようにしたい」

 日本は29日のベトナム戦を終えると、6月にテストマッチを数試合予定しており、9月末の活動を経て本大会へと向かう。旗手の言う通り、代表でアピールできる「残り時間は少ない」。その中でどんな持ち味をアピールできるのか。他人との比較ではなく自らに矢印を向けた上で、複数ポジションでプレーできる点を特長の一つとし、4-3-3なら自チームでもプレーするインサイドハーフで攻撃に違いを生む自信を口にした。

 ベトナム戦前の練習でも4-3-3の左インサイドハーフでプレー。前節のオーストラリア戦では出番がなかったが、ついに先発する可能性も高まっている。ただし、慣れ親しんだ4-3-3だからと言ってスムーズにプレーできるとは限らないと旗手は気を引き締めた。、

「今までやってきたことをつなげていくのも自分次第。代表でも自チームでも、これからも4-3-3をやるか分かりませんが、自分自身にフォーカスをおいてやりたいと思います」

 これまで攻守両面でバランスを取ることに長けた3センターハーフを並べてきた森保ジャパンの4-3-3に、ベトナム戦では違う色が加わることになりそうだ。旗手はどんなプレーで自身の色を際立出せるのか。注目される。


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