24日のオーストラリア戦に向けてトレーニング中の日本代表、谷晃生が21日、オンラインで取材に応じた。大一番を前に「まだ全員そろっていないですが、チームはリラックスしながらも良い準備ができる」と現在の状況を説明しつつ、代表活動で受けている刺激について語った。

上写真=オンラインで取材に応じた谷晃生(写真◎スクリーンショット)

自分にとっては大きな経験

 1月、2月の活動はケガのために不参加だったが、最終局面を迎えた最終予選で『復帰』した。ここまで先発しているのは権田修一であり、谷にはまだ出番がない。だが、「毎試合、緊張感のある試合で、どういうコンディションでどういう状態であっても結果を残さないといけないし、その中でGKという役割はすごく大きなものがある」とGKの役割と価値を改めて確認した。そのことは谷にとって大きかったに違いない。

 昨年夏には東京五輪という大舞台を経験。9月に始まった最終予選から代表入りを果たした。トレーニングのなかでA代表のレベルを体感するとともに、最終予選というプレッシャーのかかる戦いを当事者として見つめてきた。

「最終予選を間近で見て肌で感じて、自分にとって大きな経験になっています。自分がピッチに立った時に常にそれができるか、というところを自分に言い聞かせながらチーム(湘南)に戻ってもトレーニングでやれている部分があります」

 代表の誇り。代表でプレーする意味。そしてGKの価値。今回選ばれた4人のGKの中で最も若い21歳にとって、代表活動はすべてが大きな財産になっている。

「権田さんはどんなときも冷静で、自分の流れというか、間合いで対応できる。こういう大事なゲームや緊張感が続く中で、試合に対しても試合中も自分の間合いで臨めるし、準備力がすごい。(川島)永嗣さんも今まで経験してきたものが計り知れないというか、ピッチ内外でコミュニケーションを取っている部分を見ていても感じます。試合に出ているところは自分の目で直接見たことはないですけど、練習でも感じるものがあります」

 今回のGK陣について印象を聞かれた谷は、それぞれの特長に触れつつ、取り入れるものが多いとリスペクトをもって答えた。取材対応の時点でまだ合流前だったシュミット・ダニエルは、今回が初めて一緒にトレーニングする機会になるという。権田や川島とはまた別の刺激を得られるかもしれない。そんな歴戦のGKの中で、自分が示したいことを問われると、「年齢的にも一番下ですし、どんどんアグレッシブにプレーで、積極的なところをもっともっと出していければ」と力強く答えた。

 若い選手の突き上げと台頭こそが、チーム力を高めていく。GK陣を刺激し、チーム全体も刺激する存在にーー。谷に求められるのは、まさにこれだろう。


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