日本代表DF板倉滉が、カタール・ワールドカップ(W杯)最終予選での2試合連続完封勝利に貢献した。レギュラー不在という日本のピンチを自らのチャンスに変え、つかみ取った出場機会で能力の高さを証明した。

上写真=2試合連続の完封勝利に貢献した板倉。試合終了直後に会心の笑顔!(写真◎JMPA小山真司)

■2022年2月1日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・B組第8節(@埼玉スタジアム/観衆19,118人)
日本 2-0 サウジアラビア
得点:(日)南野拓実、伊東純也
   (サ)なし

谷口とのコンビで安定した守り

「何としても勝ち点3。それを2試合達成できたのは、すごくうれしいです」

 試合後のオンライン会見で、充実の表情を浮かべた。DF吉田麻也とDF冨安健洋、レギュラーのセンターバック(CB)がそろって負傷欠場した今回の最終予選2試合で、板倉はDF谷口彰悟とのCBコンビでフル出場。1月27日の中国戦に続き、この日もサウジアラビアを無失点に抑え、2試合連続の完封勝利に貢献した。

 グループ首位の難敵に対し、持ち味の力強い守備を見せた。21分に警告を受け、守備の選手としては難しい状況となったものの、その後も冷静に対応。「90分間を通して全員が集中していたし、後ろの選手たちも確認の声を切らさずにやっていた。こまめに、ていねいにやっていたことが、(失点)ゼロという結果につながったと思う」と守備の出来に胸を張った。

 中国戦に続いて2試合目とあって、谷口との連係も問題なし。「当たり前のことを、しっかりやる。(サウジアラビアの)1本の怖さはずっとあったので、やられないように気を付けていた」と振り返り、「分かっていることも、しっかりしゃべりながら、ということは練習中も確認しながらやってきた。その延長線上で90分間、しっかりできた」と納得の表情だった。

 吉田と冨安の欠場は日本のピンチとみられていたが、昨年10月から最終予選に招集されながらも、4試合連続で出場機会がなかった板倉にとっては「この2試合、チャンスだと思って来ていた」とコメントした通りの重要な機会。そこで気負うことなく力を発揮し、自身の存在価値を証明した。

 定位置争いについて問われると「そこを奪いにいくつもりで、普段からやっています」と強調。「それは代表だけでなく、(所属)チームでもそう。すぐにシャルケでの試合が待っているので、代表でスタメンを奪うためにも、そこで活躍したい」と決意を新たにしていた。


This article is a sponsored article by
''.