上写真=日本代表の活動に合流し、オンライン会見で報道陣の質問に答えた佐々木(写真◎スクリーンショット)
「どれだけ良いプレーを出して、残っていけるか」
日本代表はカタールW杯最終予選で、1月27日に中国、2月1日にサウジアラビアとホーム2連戦に臨む。両試合に臨むメンバーはあらためて発表されるが、まずはJクラブ所属選手のみによる活動が始まった。
現在の体調について「万全です」と答えた佐々木は、「選んでもらったので、オフの間もしっかり気を遣いながら生活しましたし、ここに合わせてトレーニングを積んできた」と続けた。例年より早く準備を始めたとのことで、「自分自身で追い込むのが好きで、始めたらヒーヒー言うくらい追い込める。休む期間、維持する期間、この合宿に向けて追い込む期間に分けて、良い準備ができたと思う」と自信をのぞかせている。
当初予定されていた21日のウズベキスタンとの準備試合が中止となり、「目の前の大きな目標がなくなってしまったのは残念」と語ったが、「試合だろうが練習だろうが、自分がピッチで見せることは何一つ変わらない」との思いがある。今回の活動期間で「与えてもらった環境で自分を精一杯表現して、プレーしていくことが大事」と言葉に力を込めた。
今回の最終予選では昨年9月の中国戦で、1-0とリードしていた88分から交代出場し、試合を終わらせる仕事をこなしている。「どんな状況であれ、経験は自分の糧になるもの」と振り返り、「あのプレッシャーのかかる局面で使ってもらえたことは、次に生きると思う」と強調した。
今回の2試合はDF吉田麻也、DF室屋成など負傷者の招集が難しいと森保一監督が語っており、最終ラインの顔ぶれが変わることは確実な状況だ。サンフレッチェ広島は昨季、4バックと3バックで戦っており、佐々木自身はSBの経験もある。「真ん中もサイドもできるのが自分の良さで、チームでは3バックもやっている。フォーメーションが変わっても良さを出せるのが魅力の一つだと思うので、どのポジションで出ることになったとしても、しっかり準備ができるようにしたい」と意気込む。
Jリーグ開幕に向けた準備期間にクラブを離れることへの思いも語った。広島はドイツ国籍のミヒャエル・スキッベ監督が入国できず、指揮官不在で練習中。佐々木は昨季までキャプテンを任されており、「非常に重要な時期なのは間違いないし、監督が来られない、若い選手が多いというチーム事情もある。僕がいて、みんなとトレーニングしてチームを作り上げていくことができれば、さらによかったかもしれない」と語っている。
「僕がいなくても、しっかりやれるチーム。その心配はしていません。どちらかというと自分の力を広島で発揮できない、与えることができないことの方に苦しさを感じる」としたものの、「こうやって日本代表のメンバーに選んでいただいて非常に光栄ですし、ここでプレーできるのは選手として素晴らしいことだと理解している」とコメント。最終予選のメンバーに選ばれると、新型コロナウイルス感染症の防疫対策として14日間の隔離を強いられるため、さらにクラブに戻るのが遅くなるが、「与えてもらった環境で、自分がいかにプレーできるかが非常に大事。いろいろなことを考えると難しいですが、チームには信頼しているメンバーがいる。自分が代表でどれだけ良いプレーを出して、残っていけるかに、すべてを懸けてやっていけたら」と決意を語った。