上写真=貴重な決勝ゴールを決めた伊東純也。南野拓実のパスをしっかり押し込んだ(写真◎JFA)
■2021年11月11日 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・B組第5節(@ベトナム)
ベトナム 0-1 日本
得点:(日)伊東純也
幻弾は「打ったらいいところにいきました」
触るだけだった、という。
「裏を抜けたときに、キーパーとの間に走り込んで(南野)拓実からいいボールが来たので、触るだけでした」
伊東純也が決めた17分の先制ゴールが、日本に貴重な勝ち点3をもたらす決勝ゴールになった。大迫勇也のポストプレーで左を抜け出した南野を見て、伊東は逆サイドから走り込んだ。南野は不規則に跳ねたボールをうまく手懐けるようにして、左足でボールを滑り込ませると、伊東はマークについてきた相手のスライディングの直前に左足でしっかりと押し込んだ。
前節のオーストラリア戦で採用した4-3-3システムでこのベトナム戦も戦った。3トップに並んだ3人のコンビネーションで決めきった、素早く、うまく、力強い一発だった。
「サコくん(大迫)に入ったときに裏に抜けたり、拓実がなるべく中でプレーして自分がサイドでという関係性でやっていましたが、何回かいいチャンスが作れていたしもっと取れれば良かったと思いますけど、最低限、勝てたのでよかった」
幻のゴールもあった。40分に相手CKのこぼれ球を拾ってからカウンターで左サイドを独走、カットインからペナルティーエリアに入ると、右足を振り抜いてゴール左上の隅に突き刺した。目の覚めるような追加点、と思ったが、VARチェックを経て主審のオンフィールドレビューによって、その前を走り抜けた田中碧がオフサイドとして取り消されてしまった。
「カウンターで1対1の形だったので仕掛けていって、最初はクロスを上げようと思ったんですけど、自分で打てると思ったの切り返して打ったらいいところにいきました」
さまざまなアクシデントがある中で、それでも勝利が何よりだ。アウェー連戦の次の試合はオマーン戦。最終予選第1戦でまさかの0-1の黒星を喫した。
「ホームでの借りがあるのでしっかり勝って、つなげていきたいと思います」
さあ、リベンジだ。