上写真=スタジアムで前日練習を行った古橋亨梧(写真◎JFA)
ここで勝つと先が楽になる
日本にとっては朗報だろう。古橋が、間に合ったからだ。9月7日の中国戦でヒザを負傷し、途中交代。所属するセルティックに戻ってからもプレーできず、リハビリを続けていたが、先月30日に行なわれたヨーロッパリーグのレバークーゼン戦で復帰すると、10月3日の国内リーグ、アバディーン戦で早速ゴールをスコアした。
「もう大丈夫です。早く復帰できるように、クラブのトレーナやたくさんの人たちがサポートしてくれました。感謝の気持ちを忘れずに頑張れたらと思います」。今回の招集に不安はない。日本の勝利のために、プレーすると誓う。
「自分がやれることをやるのが大事。攻守両面で運動量を上げて、守備はハードに、攻撃は裏に抜けたり、相手のラインを下げてゴール前に入っていきたい」
サウジアラビア戦でいかにプレーするかもイメージしていた。
「この2試合は本当に大事だと感じています。ここで勝つことでその先が楽になる。個人的にはプレッシャーを楽しめたらと思っていて、とにかく自分のプレーを出すことで貢献しないと、後がないと思っている。チームが勝つため、みんなが笑顔になるため、日本代表はすごいなと思われるようなプレーをしないといけないと思います」
日本は現在、グループBの4位につける。相手のサウジアラビアは2位だが、勝てば勝ち点で並ぶことができる。差を詰めるか、さらに差を広げる結果となるのか。極めて重要な試合だ。
「最初のプレーが大事だと思います。そこでチャンスを作って決められればチームも乗るし、個人として乗るので。相手にも嫌なイメージがついて対応されると思うし、そうしたら他の選手の(スペースが)空くと思う」
トップでもサイドでも「与えられたポジションで結果を残すことが大事。(サイドで出るなら)サイドで張るだけじゃなく、コンビネーションで自分らしいプレーを出せたらと思います」とポジションにこだわりはない。どこで出ようと、先発だろうと途中からだろうと、ピッチに入った瞬間からフルスロットルでプレーしたいと話した。
古橋が求めているのは、チームの勝利のみ。セルティックでさらに磨いた「見えないところからの動き出し」や「一歩早く動き出す意識」を大一番で示す。