日本代表MF橋本拳人が国際Aマッチ初、A代表2試合連続となるゴールを決めた。これまでとは異なる顔ぶれで臨んだ中で結果と内容に手応えを感じつつ、2次予選初の失点など課題も見いだした一戦となった。

上写真=3-1とするゴールを決めた橋本は、アシストした山根と笑顔でハイタッチ(写真◎JMPA早浪章弘)

■2021年6月7日 ワールドカップ2次予選兼アジアカップ予選(@吹田/リモートマッチ)
日本 4-1 タジキスタン
得点者:(日)古橋亨梧、南野拓実、橋本拳人、川辺駿
    (タ)エフソン・パンシャンベ

「改善点の方が多くある」

 2-1で迎えた51分、右サイドのDF山根視来にボールを預けると、そのままエリア内へ走り込む。山根からグラウンダーのセンタリングを、右足で合わせてゴール左に流し込んだ。

 これが国際Aマッチ初ゴールで、6月3日のU-24日本代表戦での先制点に続き、A代表2試合連続ゴール。試合後のオンライン会見では「思ったより冷静で、コースも見えていた」と振り返り、「ふかさないこと、枠に入れること、ボールにミートすることを意識して、その通りに蹴ることができたのでよかった」とシュートまでの意識を説明した。

 ボランチでコンビを組むA代表初先発のMF川辺駿と話し合い、「初めて組むので、お互いを見ながら、バランスを取りながらやろうと意識した」という。その川辺も橋本に続いて70分に4点目を決めたものの、「良い時間帯もありましたが、うまくいかない時間帯もあった。そこは改善しなければいけない」と反省点も挙げた。

 得点を決めながらも「改善点の方が多くあると感じている」と語るのは、「ゴールを取れたことはよかったですが、ゴールを取ることは自分の仕事ではない」との思いがあるから。「前半は攻めあぐねた時間帯もあり、ボランチの位置で、もう少し前に厚みを持たせることができた」などの課題を感じ、「試合中に修正しなければいけない点はたくさんあった」と感じているという。
 
 9分に喫した2次予選初失点についても「何ができたのか、一人ひとりがもう一度考えるべき」と指摘したが、A代表経験が少ない選手が多く出場した試合で勝利をつかんだことは「それぞれが良さを出しながら、チームとしてしっかり勝つことができたので、次につながる」と評価。その上で「もちろん課題や、次に生かさなければいけない場面もたくさんあった。コミュニケーションを取りながら改善していきたい」と、6月11日のセルビア代表戦、15日のキルギス代表戦と続く今回の活動を見据えていた。


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