日本代表は、5月&6月で5試合に臨む。内訳はカタールW杯アジア2次予選3試合と親善試合2試合だ。3月シリーズに参加せず、今回、昨年11月以来の代表復帰となった橋本拳人は、3週間あまりの活動の中で、しっかりロシアで成長した姿を示したいと語った。

上写真=24日、オンライン取材に応じた橋本拳人(写真◎スクリーンショット)

良いことも悪いこともあった1年間

 昨年11月の代表戦後に所属クラブでヒザを負傷し、長期離脱を余儀なくされた。異国の地でのリハビリは日本とは勝手が違い、苦労も多かったという。3月の代表戦にも参加はかなわず、苦しい日々を送ることになった。

 しかし、先月4日にリーグ戦に復帰して以降は連続で先発出場を果たし、約半年ぶりに6得点目もスコア。昨夏にFC東京からロシアのFCロストフに渡り、紆余曲折あった1年を振り返って、橋本は言った。

「良いことも悪いこともありましたけど、充実した1年間だったかなと思います。ゴールを6点取れたことは自分の自信になりました。新しいポジションにチャレンジして、すごく成長できたと思います」

 ロストフでは4-3-3のインサイドハーフに入り、プレーの幅を広げることになったという。攻撃では積極的にゴール前に入って行くことで得点に絡み、自らも6ゴールをスコアした。そして守備の際には、ボランチやアンカーを務めるときとは異なるプレスのかけ方に難しさを感じながらも『守り方』をブラッシュアップ。守備のスイッチを入れる役としては「まだまだ。自分の課題です」と反省も口にしたが、新たなチャレンジをシーズンを通してやり切った。

「(代表では)前に入って行くということを全面的に出そうとは思っていません。ボランチの仕事は、前に入って行くことだけじゃないですし、代表でプレーするときはもう少しバランスを見ながら中に入って行くというところを出したい。しっかりポジションを取って、後ろからのビルドアップや、バランスを見ることが一番重要だと思っています。あとは前にチャンスを多く作れる選手がいるので、そこにどうパスを入れていくか。それは考えていますね。ここで求められていることでもあると思うので、チャレンジしていきたい」

 橋本の主戦場であるボランチには、遠藤航、守田英正のほか、五輪後に代表の定位置争いに加わってくるであろう田中碧や板倉滉らU-24代表組もいる。競争は激しい。3週間あまりある今回の活動は、だからこそ自身の力をしっかりアピール機会としても重要だ。

「基本的には自分の強みでもある、戦って走ってチームのためにプレーするということを、90分間出し続けないといけないと思っています」 

 ロシアで積み上げてきたものを代表仕様にしっかりチューニングし、5月&6月シリーズで成長した姿を見せると誓う。


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