日本代表GKシュミット・ダニエルが、オランダ合宿中の10月10日にオンラインで取材に応じた。所属クラブで出場機会をつかめない苦境を乗り越えるべく、今回の活動を貴重な場と捉えているという。

上写真=緊張感のある日本代表の活動を、今後へのプラスにすべく練習に励むシュミット・ダニエル(写真◎JFA)

「半年の離脱は長かった」

 久しぶりの日本代表での活動を「代表の練習はチームの練習と比べて、すごく引き締まっている。そういう中でプレーすることによって、少しでも実戦に近い感じの緊張感を味わえていると思う」と語った。シュミット・ダニエルは苦しい現状を打破すべく、緊張感を持ってトレーニングに取り組んでいる。

 昨年7月にベガルタ仙台からシントトロイデン(ベルギー)に完全移籍し、当初は正GKとしてプレーしていた。ところが「ウインターブレイク明けにケガをして、それが半年ぐらい治らなくて。半年の離脱は結構、長かった」。7月下旬に復帰し、徐々にコンディションを上げている段階という今季は、まだ出場機会をつかめていない。

 日本人GKが海外クラブでプレーする上での苦労は「コミュニケーション、試合中にとっさに出る声がちゃんと伝わっているかは、もちろん難しいところの一つ」だという。さらに「あとはサッカー以外の、日本との生活環境の差も、慣れるのに時間がかかりました。最初だけではなく、常に感じるのが海外の難しいところ」とも語った。

 そんな中で日本代表の活動を、巻き返しのきっかけにしたい思いを抱く。10月9日のカメルーン戦は出場機会がなかったものの、日々の練習で実戦の感覚などを「少しでも取り戻すことを意識している」とコメントした。

 今回の遠征では、松本山雅FCでプレーしていた当時の監督で、現在は日本サッカー協会技術委員長の反町康治氏と再会。「長女が松本で生まれたことを覚えてくださっていて、『お嬢ちゃんは元気か』と。こういう形で会えて、うれしかったです」と笑顔を見せた。「(川島)永嗣さんとゴンちゃん(権田修一)の方が、ベルギーリーグのゴールキーパーより優れていると思う」と語るチームメイトとの切磋琢磨も含め、ピッチ内外の経験を力に変えて、日本代表とクラブでのポジション争いに挑む。


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