上写真=森保ジャパンで主力を務める27歳の遠藤(写真◎スクリーンショット)
下の世代の参考になるように
昨年11月以来、約1年ぶりとなる日本代表の活動について遠藤は「非常にうれしく思うと同時に、こういう環境を作ってくださったスタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱい。親善試合とはいえ結果を残して恩返ししたい。良いプレーを見せて、良い結果を残して、久しぶりの代表活動を見てくれるサポーターの皆さんにも元気を与えられれば」と語った。
昨年8月にシントトロイデン(ベルギー)からシュツットガルト(ドイツ)へ移籍し、シーズン途中からレギュラーに定着。チームとして2年ぶりとなる1部昇格に大きく貢献した。
「昨シーズンは2部でプレーして、個人として成長できたと感じられるシーズンだった。ボールを奪うところ、球際の部分でブンデスの相手にも負けないことを目指していたので、そこは自信になった」
今季もボランチの定位置を守り、開幕戦から3試合連続でフル出場。1対1の勝率は常にチームトップクラスで「ブンデスリーガはツヴァイカンプフ(1対1)の数字を出してくれるので、僕としてはありがたい。そこで評価がガラッと変わる。勝利数はブンデスでも1位を目指して頑張りたい」と充実感をにじませる。
森保ジャパンでは発足時から中盤の主力として活躍し、チームの中心としての自覚を持つ。今回のオランダ遠征には東京五輪世代の選手が多く参加しているが「誰が出ても同じようなパフォーマンスを出せるのが理想的なチーム」と語り、積極的に若手とコミュニケーションを図っている。
特に気にかけているのは同じポジションの選手。ボランチとセンターバックの両方をこなす東京組の板倉滉(フローニンゲン=オランダ)、中山雄太(ズヴォレ=オランダ)にはかつての自分の姿が重なるという。
「ボランチなのかセンターバックなのかという悩みは、僕もリオオリンピックのときに感じた部分なので、どっちでプレーしたいのかをはっきり監督に伝えたほうがいいよとか、自分の言いたいことはちゃんと言うべきだという話はしています」
キャプテンシーも魅力のひとつ。湘南ベルマーレ時代には19歳で主将を任され、リオデジャネイロ五輪でも日本代表のキャプテンを務めた遠藤は「下の世代の参考になるようなプレーを見せていかないといけない」と責任感を示しつつ、「僕もさらに成長できるように、切磋琢磨しながらやっていければいい」と若手の台頭に期待を寄せた。