上写真=代表監督としてはスイス女子代表、デンマーク女子代表を率いた経験を持つニールセン新監督(写真◎Getty Images)
直近はマンCでは女子テクニカルディレクターを務める
パリ五輪終了後、池田太監督が退任し、空位となっていた日本女子代表(なでしこジャパン)監督に、スイス女子代表やデンマーク女子代表を率いたニルス・ニールセン氏が就任することになった。
「なでしこジャパンの新監督にご指名いただき、非常に光栄で誇りに思います。宮本会長、佐々木委員長とはこれまでの選考プロセスにおいて、なでしこジャパンをどのように次のレベルに引き上げるかについて、非常に建設的でプロフェッショナルな話し合いができたことに感謝しています。高い技術を備え、才能に溢れた日本代表選手たちと活動できることを大変うれしく思いますし、これまでの指導者の皆さんの素晴らしい業績に自分がこれからさらに積み上げていけることにワクワクしています。私の就任により、新たな刺激とアイディアを新しい目線をもってチームに注入し、選手やスタッフと協力して成功に導き、タイトルを獲得したいです。日本はこれまで長きにわたり、世界のチームに刺激を与えてきました。今後もさらにそのような状況を続けられるよう、全員でハードワークしていきたいと思います。ファン、パートナー、メディアの皆さんも引き続き、新生なでしこジャパンを応援いただけるよう、よろしくお願いします」
5日に行われたメディアブリーフィングに出席した佐々木則夫女子委員長は、ニールセン新監督について「日本のゲームをしっかり見ながら選手の質、戦い方をよく理解している。以前の試合も見て、なでしこの良い部分とさらに高めなければいけない部分をわかっている」と説明。何人か監督候補者と面談する中で、サッカー観で共通する部分が多く、なでしこジャパンを大きく成長させることのできる指導者だと感じたという。
また、「マンチェスター・シティを辞めたのはもう1回、指導者で頑張りたいとの考えからで、(所属する)長谷川唯もよく知っているし、藤野あおば、山下杏也加、清水梨紗らを評価し、加入にも関わっていた」とニールセン新監督の直近の仕事ぶりにも言及。日本の選手たちを高く評価していると語った。
18日には都内で会見を開く予定。ニールセン監督が日本のファン・サポーターに意気込みを語る。
◎PROFILE
■氏名:Nils NIELSEN(ニルス・ニールセン)
■生年月日:1971 年 11 月 3 日
■国籍:デンマーク
■指導歴:1993年ー1994年 オーデンセBK・U-17男子監督
1995年ー2000年 FCコペンハーゲン・U-17男子監督/U-19男子監督
2001年 オールボーBK・U-19男子監督
2002年ー2006年 ABコペンハーゲン・U-19男子監督/U-21男子監督(暫定)
2006年ー2008年 U-15/U-16/U-18デンマーク代表監督
2008年ー2010年 ブレンビーIF・U-15男子監督
2011年 ブレンビーIF・U-19男子監督
2012年 U-19デンマーク代表アシスタントコーチ、U-18 デンマーク代表監督
2013年 U-21デンマーク代表監督(暫定)
2013年ー2017年 デンマーク女子代表監督
2018年 U-20中国女子代表アシスタントコーチ
2018年ー2022年 スイス女子代表監督
2023年ー2024年 マンチェスター・シティ・女子テクニカルダイレクター
■資格:2006年 UEFA Pro ライセンス
■備考:2017年 UEFA 欧州女子選手権2017(UEFA Women's EURO 2017)準優勝/デンマーク女子■代表:2017年 FIFA 女子年間最優秀監督賞ファイナリスト
2022年 FIFA 女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023出場権獲得(スイス女子代表)
U−19女子代表とUー16/17女子代表監督も決定
JFAは、U−19女子代表監督に井尻明(いじり・あきら)氏、U−16&17女子代表監督に白井貞義(しらい・さだよし)氏が就任したことも発表。井尻監督はU−19ベトナム女子代表監督を務めた経験を持ち、白井氏は2023年から24年もU−16/U-17の女子代表監督を務めていた。