日本女子代表(なでしこジャパン)は14日、パナマ女子代表と強化試合を戦った。序盤は攻めが形にならなかったが、相手のミスもあり、次第にペースを握るとゴールを重ねて5−0で快勝。20日に開幕する女子ワールドカップで2011年以来2度目となる優勝を目指すチームにとって弾みのつく勝利となった。

上写真=2ゴールをスコアした長谷川唯。W杯本大会でも活躍が期待される(写真◎Getty Images)

無失点勝利を指揮官は評価

 20日に始まる女子ワールドカップに向けたなでしこジャパンの壮行試合が14日、仙台で行われた。相手は同じく女子W杯に出場するパナマ。3−4−2−1のフォーメーションで臨んだなでしこは、序盤こそ攻撃が噛み合わず、相手を攻めあぐねたが、長谷川のサイドチェンジから清水が決めた33分の先制ゴールからチームの勢いが増していった。

 4分後には左サイドからボックスに進入した長谷川がGKの位置を見てボールを浮かせた技ありゴールで追加点をスコア。後半もボールを積極的に動かして主導権を握り、60分に藤野が代表初ゴールを記録し、61分には長谷川がこの日2点目のゴールをスコアしてリードを広げた。

 この日、長谷川は長野とボランチコンビを組んだが、状況を応じて一方が積極的に前に出ていくプレーを続け、結果的に長谷川が2ゴールを記録するなど、役割分担の面で成果があったと試合後には振り返っていた。

 相手にビルドアップを制限される場面は少なく、後半はより積極的に攻撃を形づくった。押し込んだ状態からの攻撃が多かったため、相手の守備者がゴール前に多く、崩しきれないシーンも散見したが、試合終了間際に南がネットを揺らし、終わってみれば5−0で快勝。池田太監督は集中力高く試合に入り、無失点で試合を終えたことを評価し、「まだまだ色々、向上できると思っています。皆さんの力もパワーに変えて一戦一戦、戦っていきたいと思っています」と本大会に向けて意気込みを口にした。

 W杯前最後の試合を快勝て終えたチームは、この後、ニュージーランドに入り、22日のザンビアとの初戦に向けて準備を進める。

▼出場メンバー
・日本女子代表:GK山下杏也加、DF石川璃音、熊谷紗希、南萌華、MF清水梨紗、長谷川唯(69分:林穂之香)、長野風花、遠藤純(46分:清家貴子)、藤野あおば(62分:浜野まいか)、宮澤ひなた(69分:猶本光)、FW田中美南(46分:植木理子)


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