2023年の女子ワールドカップに向けて強化を図るなでしこジャパン(日本女子代表)は9月28日、10月シリーズ2試合に臨むメンバー25人を発表した。U-20女子ワールドカップで準優勝となったチームから、藤野あおば、小山史乃観、浜野まいかが昇格した。長谷川唯、岩渕真奈は今回は選外に。

上写真=池田太監督が貴重なテストマッチに25人を選んだ(写真◎スクリーンショット)

「土台を広げる2試合に」

「目的は来年7月に行われるワールドカップへの強化」と、なでしこジャパンを率いる池田太監督はずばり。10月6日にナイジェリア女子代表と、9日にニュージーランド女子代表と戦う10月シリーズに向けて、25人を選んだ。

「E-1選手権は主に国内の選手で行いましたが、新たに海外所属の選手もIMD(インターナショナル・マッチデー)ということで招集させていただき、若い世代も融合して、新しい組み合わせを試合やトレーニングの中で積み上げ、成長、コンビネーションや関係づくりも踏まえて、もう一段チームを大きく、土台を広げる2試合にしたいと思っています。また国内の皆さんに見ていただけるチャンスなので、なでしこらしいアグレッシブな、粘り強く明るく挑戦していく姿を見せていければと思っています」

 そう意気込む池田監督が選んだメンバーで注目は、8月のU-20女子ワールドカップで準優勝に輝いたメンバーからの昇格。この大会でMVPとなったFW浜野まいかのほか、MF藤野あおばとMF小山史乃観の2人は初めての選出となった。「どういった化学反応が起きるか、そして選手自身にもいい経験になりますし、良いところをどんどんアピールしてほしいと思っています」と期待を寄せている。

 岩渕真奈、長谷川唯とエース格の2人の招集は見送った。「彼女たちだけではありませんが、いろいろな選手の情報を得ています。名前の挙がった2人に関しては理由は一つではありませんが、日本で開催することで移動の問題もあり、コンディションの問題を含めて総合的に考えて、今回は招集していない段階です。今後も2選手だけではなく、ほかの選手もまだまだ幅広く見ていきたい流れの中で、今回は招集していないという経緯になっています」と明かし、より多くの選手にチャンスを与えることも選外になったとした。

「さまざまな選手を招集して、一つの新しいスタート、強化の一つのステップ、積み上げができれば」と池田監督。国内の2試合で、世界一への階段を上がっていく。

なでしこジャパン10月シリーズメンバー

▼GK
1 山下杏也加(INAC神戸レオネッサ)
21 平尾知佳(アルビレックス新潟レディース)
18 田中桃子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

▼DF
4 熊谷紗希(バイエルン・ミュンヘン=ドイツ)
5 三宅史織(INAC神戸レオネッサ)
12 乗松瑠華(大宮アルディージャVENTUS)
2 清水梨紗(ウエストハム・ユナイテッド=イングランド)
22 清家貴子(三菱重工浦和レッズレディース)
6 宮川麻都(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
3 南 萌華(ASローマ=イタリア)
19 宝田沙織(リンシェーピングFC=スウェーデン)
17 高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)

▼MF
8 猶本 光(三菱重工浦和レッズレディース)
15 杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC=アメリカ)
16 林穂之香(ウエストハム・ユナイテッド=イングランド)
10 長野風花(ノースカロライナ・カレッジ=アメリカ)
20 北村菜々美(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
7 宮澤ひなた(マイナビ仙台レディース)
13 遠藤 純(エンジェル・シティFC=アメリカ)
23 藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ) ※
25 小山史乃観(セレッソ大阪堺レディース) ※

▼FW
14 井上綾香(大宮アルディージャVENTUS)
11 田中美南(INAC神戸レオネッサ)
9 植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
24 浜野まいか(INAC神戸レオネッサ)
※はなでしこジャパン初招集

【スタッフ】
団長:佐々木則夫
監督:池田 太
コーチ:宮本ともみ
GKコーチ:西入俊浩
フィジカルコーチ:大塚慶輔
テクニカルスタッフ:越智滋之

テストマッチ日程

10月6日 16時25分 日本女子代表vsナイジェリア女子代表(ノエビアスタジアム神戸)
10月9日 14時55分 日本女子代表vsニュージーランド女子代表(長野Uスタジアム)

今後の予定

11月11日 イングランド女子代表vs日本女子代表(Pinatar Arena/スペイン・ムルシア) ※キックオフ時間は調整中
2023年7月20〜8月20日 女子ワールドカップ(ニュージーランドとオーストラリアの共催)


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