上写真=日本の先発メンバー。韓国戦から9人を入れ替えた(写真◎JFA)
■2022年7月23日 E-1選手権 女子 第2戦(カシマ/1,051人)
チャイニーズ・タイペイ女子 1-4 日本女子
得点者:(チ)蘇芯芸
(日)千葉玲海菜、上野真実、清家貴子、菅澤優衣香
「共通理解を持てた」
2-1で勝利をつかんだ第1戦の韓国戦から中3日。日本はチャイニーズ・タイペイを相手に先発を9人入れ替えてピッチに飛び出した。DF林香奈絵、MF中嶋淑乃、FW井上綾香は代表デビューだ。
スタートは少し意外だった。8分、日本から見て左からのCKを、GK平尾知佳がクリアできずにファーまで飛んだボールに合わされて、蘇芯芸にヘッドで決められた。
いきなりビハインドを負う立ち上がりだったが、地力で上回る日本は落ち着いて攻めに出た。14分には同じくセットプレーからやり返し、猶本光の右CKを千葉玲海菜がニアでヘッドでゴール左に送り込み、先発起用に応えた。初代表の林が左ひざを痛めて交代を余儀なくされるアクシデントがあり、同じく代表デビューの高平美憂が代わって入った。
45+3分には逆転ゴール。左CKは一度クリアされたが、宮川麻都が拾ってつないで左へ、猶本がファーにクロスを送って上野真実がヘッドで押し込み、うれしい代表初ゴールを決めた。
後半開始から北川ひかるが左サイドバックに入ると、宮川麻都が右サイドバックへ回り、清家貴子が右サイドハーフに、千葉が左サイドハーフに、井上がFWに移るなど、ポジションを変えてテストを継続。57分にはパスをつないでゴール前に入って、最後は清家が放ったシュートがDFに当たってさらい清家が蹴り込んで3点目。66分には菅澤優衣香、乗松瑠華もピッチに入ると、72分に宮川のシュートのこぼれ球を菅澤が蹴り込んで、4-1とリードを広げた。
池田太監督は「ポテンシャルのある選手たちをいろいろなポジションで組み合わせて試すことができました」と、テストの効果を実感。「一つひとつの質を上げなければいけない部分はありましたが、ボールの動かし方のオーガナイズについては共通理解を持てたと思います」と、今後への選択肢を増やす作業に費やす勝利だった。