なでしこジャパン(日本女子代表)DF南萌華が、主軸としての自覚を胸に今後のチームづくりに臨む。4月4日に始まったトレーニングキャンプで、新メンバーとともに自身とチームのレベルアップを図る思いを語っている。

上写真=4月5日のオンライン取材で報道陣の質問に答えた南(写真◎スクリーンショット)

「たくさんコミュニケーションを取って」

 1月から2月にかけての女子アジアカップから約2カ月、候補メンバーが集まってのトレーニングキャンプで、なでしこジャパンが再スタートした。池田太監督は前日の会見で「女子アジアカップを戦った選手も自チームでの活動があったので、思い出すことを含めて確認が必要」とコメント。南も「もう一度、代表活動での戦い方などを再確認しながらスタートしている。今回は新しく入ってきた選手もいるので、そういう選手たちと戦術をすり合わせながら、自分自身も思い出しながら再スタートしていければ」と語った。

 女子アジアカップでは、2023年女子ワールドカップ出場権獲得というノルマは達成したものの、もう一つの目標だった3連覇を逃した。中国との準決勝は前半に先制したものの、後半立ち上がりに失点。延長前半に勝ち越したが、延長後半終了間際に追い付かれ、PK戦では5人目の南が止められるなど、2人が外して決勝進出を阻まれた。

「私たちが主導権を握っていながら敗れてしまった。チャンスがあった中で決め切れず、逆に中国に少ないチャンスを決められてしまった印象がある」と振り返った南は、攻撃の課題が出た試合だったとする一方で「守備では少ないチャンスを決められてしまった。少しの気の緩みなどが失点につながってしまったと思う」と反省点を挙げている。その上で今後に向けて「太さんのサッカーはアグレッシブな守備も特徴。対人の強さや、自分の特徴であるヘディングもさらにパワーアップして、太さんのサッカーに順応していきたい」と意気込んだ。

 今回は初選出の選手も多く、なでしこジャパンでの経験が豊富な南には、チームを引っ張る働きも期待される。「そういうことをしていかなければいけない立場にいることは自覚している。新しく入ってきた選手が思い切りプレーできるような環境を作っていかなければいけないと思う」と決意を口にし、「その選手の良さを引き出しながら、私自身のプレーの特徴を理解してもらいながら、たくさんコミュニケーションを取って、チームに慣れていけるような環境づくりをしていきたい」と今後を見据えていた。


This article is a sponsored article by
''.