上写真=初戦は出場機会がなかった高橋。第2戦以降にチャンスはめぐってくるか(写真◎山口高明)
「守備の強度は見せていきたい」
なでしこジャパンはグループステージ初戦でミャンマーに5-0で快勝し、幸先の良いスタートを切った。一夜明けてオンライン会見で報道陣の質問に答えた高橋は「ベンチから見ていて、前半は初戦の難しさ、大会の入りということで、少し硬さもあったのかなと感じました。徐々に慣れてきたり、相手が少しずつ疲れてきたりして、先制点が前半のうちに取れたのは大きかった」とコメント。ただ自身は出場機会がなかっただけに、「早く私も試合に出たいと思っています」と意気込んだ。
そのために発揮したい自身の持ち味を「とにかく全力で、気持ちのこもったプレーをしようと毎回心がけています。シンプルに対人で負けないことが、チームの士気を高めるプレーにつながると思う」と語る。最終ラインの一角で「後ろの選手が(相手の攻撃の)起点をつぶすぐらい行ければ、より攻撃も活性化されると思う。守備の強度は後ろから見せていきたい」とイメージを膨らませた。
さらに「セットプレーでの得点を狙っていきたい。コーナーキックやフリーキックからの得点は毎試合狙っていますし、とにかく得点を取りたいと思ってやっています。チャンスがあればフリーキックも蹴りたい」と意欲的だ。ミャンマー戦では、浦和レッズレディースのチームメイトで先輩のMF猶本光が、FKを直接決めて代表初ゴール。「本当にうれしかったです。涙が出るくらい、うれしくて」と喜び、「普段から、練習が終わってからもフリーキックの練習に取り組んでいる姿を見てきました。『これは入るな』と思っていたら、見事に決めてくれて。努力の賜物で、私も頑張らなければいけないと思わされた」と大いに刺激を受けた。
今大会に参加している選手だけでなく、浦和レッズレディースの先輩で、なでしこジャパンで活躍したFW安藤梢からも「アジアの難しさを聞いている」という。中2日で24日にベトナムとの第2戦、27日には韓国との第3戦が控える中で、高橋は「いろいろな難しさ、厳しさがあると聞いていますが、自分自身どんなプレーができるかが大切になると思う。毎日の練習から激しく取り組んでいきたい」と語り、試合出場や得点への決意を新たにしていた。