上写真＝新潟は第2戦では勝てなかったものの、4強進出をサポーターと喜んだ（写真◎J.LEAGUE）
■2024年9月8日 ルヴァンカップ準々決勝第2戦（＠Gスタ／観衆6,726人）
町田 2-0 新潟
得点：（町）中島裕希、下田北斗
※1勝1敗、新潟が5得点2失点で得失点差で上回り準決勝進出
「プレッシャーはあった」と松橋力蔵監督
アルビレックス新潟が9年ぶりのベスト4だ。第2戦では0-2でFC町田ゼルビアに今季4度目の対戦で初黒星を喫したものの、第1戦の5-0勝利というアドバンテージを生かして勝ち抜いた。
FC町田ゼルビアは谷晃生、中山雄太、望月ヘンリー海輝、ミッチェル・デューク、オ・セフンが代表活動でチームを離れており、藤尾翔太も第1戦で退場したために出場停止。それでも早い時間に1点を返してたたみかけようと、キックオフから身長184センチのFW桑山侃士へのハイボールを、あるいは昌子源へのロングスローを繰り返す。
すると、新潟の守備にエアポケットを見つけた。右からナ・サンホが中に持ち運んで小さく前へ、そこに潜り込んでいた中島裕希が右足でそのままゴール左に流し込んで、町田が先制に成功した。4分後にはまたもナ・サンホがドリブル、一度はボールを失いかけたが、かかとに当たってこぼれたところを下田北斗がダイレクトループでゴール左に送り込み、前半のうちに2点を返すことに成功した。
後半に入っても、早々に藤本一輝が連続してチャンスを迎えるなど、勢いは町田にあった。55分にはエリキとバスケス・バイロンを、70分に松本大輔、75分に鈴木準弥と白崎凌兵を投入してさらに押し込んでいく。深く攻め入っては、止められてもセカンドボールを回収してまた迫るのは、第1戦とは逆のパターン。
だが、少なくとも延長戦に持ち込むためのあと3点は手に入れることはできなかった。
新潟は第1戦の5点のリードを生かして無理に攻めることはなかったが、個々の技術とコンビネーションは明らかに上。ただ、絶好機に決めきれずに、時間が経つにつれてミスが増えていき、町田に流れを持っていかれたのは反省点。82分には小野裕二がGKと1対1になるチャンスを迎えたもののストップされて、少ないチャンスも生かせなかった。松橋力蔵監督も「5-0で勝っていて優位性のある中でのゲームでしたが、大きなプレッシャーを抱えながらプレーしたのは事実」と、アドバンテージばかりではない難しさを明かした。
準決勝は10月9日と13日に開催。勝った新潟は川崎フロンターレと戦う。
