上写真=オンライン取材に応じたDF伊野波(写真◎スクリーンショット)
中断期間中に戦線離脱
昨季J2で28試合に出場してJ1昇格に貢献した伊野波だが、今季は2月23日のリーグ開幕戦(対ヴィッセル神戸)以来、試合から遠ざかっている。チームから公式発表はなかったが、リーグ中断期間中に太ももの筋膜炎を起こし、戦線離脱を余儀なくされていた。
その間、チームはシステムを4バックから3バックに変更し、最終ラインには20歳の小林友希や大卒新人の星キョーワァンら若手が台頭。伊野波は7月中旬に全体練習に復帰するも、コンディション面の問題もあってリーグ戦ではベンチ外が続いている。
チームは新たにポゼッション重視のスタイルに取り組んでおり、「結果は抜きにして、やろうとしていることは分かる。チャレンジしていることに間違いはない」と伊野波。だが、若いチームゆえの課題も感じている。「監督に任せっきりじゃなくて、自分たちで理解して修正することが、ここ数試合での課題だと思う」。横浜FCは目下リーグ戦で4連敗中。プロ15年目のベテランは「(第6節の)マリノス戦の後半くらいから中途半端になっている感じがある」と指摘し、「いまの横浜FCには勝利が必要」と語る。
5日に行なわれるルヴァン杯の鳥栖戦に向けて下平隆宏監督は、「連戦なのでメンバーの入れ替えを考えている」と明かし、伊野波については「守備を引き締められる選手。楽しみにしている」と期待。約5カ月ぶりの公式戦出場が有力となった伊野波は「プロである以上、結果がすべて。ゲームの中でパフォーマンスを見せないと(レギュラーに)戻れないということは分かっていることなので、結果で示したい」と意気込んだ。