上写真=2得点を挙げて勝利に貢献した杉本(中央)。幸先の良いスタートになった(写真◎J.LEAGUE)
■2020年2月16日 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ第1節(埼玉スタジアム2002)
浦和 5-2 仙台
得点者:(浦)レオナルド2、杉本健勇2、マルティノス (仙)田中渉2
「2トップはやりやすい」
目の覚めるような圧巻のミドルシュートだった。1-0で迎えた18分、ペナルティーエリア外でパスを受けた杉本は、右足でイメージ通りゴール右スミへ。
「自分自身、あのようなきれいな形のゴールを決めたのは覚えていない」
浦和の柴戸海が接触プレーで痛んでピッチに倒れ込んでいたため、会場は一瞬、あっけにとられたが、すぐに歓喜の声がこだました。シュートの軌道は、自画自賛するほど完璧だったが、偶然の一発ではない。練習から意識して取り組んできたものだ。
今季に懸ける意気込みは相当なものがある。キャンプ中から「結果を残すことしか考えていない」と目をギラつかせ、FWで試合に出る以上、2ケタ得点は「最低限、目指すべきところ」と言い切っていた。
セレッソ大阪時代から慣れ親しんだ2トップでプレーしていることもプラスに働いている。開幕前から手応えを感じていた。
「これまで長くやってきた形ですから。1トップとは全然違います。求められる役割も変わってきますから。やりやすいですよ」
この日は2トップの連係がスムーズだった。杉本が下がってポストプレーをこなせば、レオナルドは裏のスペースに走り、ゴールに迫る。守備面でも守備のスイッチを入れる役割をこなし、献身的に働いた。
51分には落ち着いてPKを沈めて、自身2点目をマークして4-2とリードを広げる。ゴールネットが揺れると、真っ赤に染まるスタンド方向へ走り出し、雄叫びを上げて喜びを爆発させた。
「昨年の天皇杯で(PKを)外した場面も頭によぎったけど、レオナルドとも話し、最後は大槻さん(毅監督)に言われて蹴りました。あの(熱狂的なサポーターが陣取る側)ゴール側に初めて決めることができてよかった」
試合後の表情には充実感があふれていた。だが、ここでの2ゴールは始まりにすぎない。
「昨季とは全く違うシーズンにしたい」
昨季リーグ戦では2得点と不本意な結果に終わった。雪辱を期す今季は、爆発の予感が漂う。
文◎杉園昌之 写真◎J.LEAGUE