川崎Fとのルヴァンカップ決勝(10月26日)に臨む札幌は、埼玉スタジアム第2グラウンドで試合前日のトレーニングを行なった。強雨の中、ランニングやボール回しなどで汗を流し、翌日の“ファイナル”に備えた。

「スギちゃんのようにMVPを」

 東京五輪世代のU-22日本代表に名を連ねる菅は、同世代のライバルとの対戦にも闘志を燃やす。川崎Fの中盤を担う田中碧は、「同い年で、誕生日も一緒」(菅)。

「ポジションは被っていないので、めっちゃ特別という思いではないですけれど、まずは自分のやるべきことをやったうえで結果に結びつけて、碧に勝てればいいかな」

 また、昨年大会決勝では、U-22日本代表で左ウイングバックのポジションを争うライバルでもある杉岡大暉(湘南)がMVPに輝いた。それだけに、「昨年、決勝を見ていて、いつかスギちゃん(杉岡)のようにMVPを取れたらいいなと思っていました。そのチャンスが来たので、(MVPを)狙っていきたいですね」と、菅自身も決勝の舞台での活躍を誓う。

「(川崎Fは)いつも通りの攻撃的スタイルで、つなぐサッカーを徹底してやってくると思います。相手に(パスを)回されながらも、そこで負けずに、上回っていければ、明日は勝てると思っています。僕たちも“超攻撃的スタイル”を貫きながら、得点という結果に結び付けたい。ここまで、(菅自身は)リーグ戦の中で結果が全然ついて来ていないので、こういう大舞台でゴールやアシストを取りたいですね」

 コンサドーレ一筋の左サイドの韋駄天が、北の大地に聖杯を持ち帰るべく、埼玉スタジアムのピッチを駆け抜ける。

取材◎小林康幸

関連記事

サッカーマガジン 2019年12月号


This article is a sponsored article by
''.