上写真=プロ初得点となる同点ゴールを決めた篠田(9番)を駆け寄ってきたチームメイトが祝福。連敗を5で止める活躍だった(写真◎J.LEAGUE)
「足を思い切り振るのが自分の良さ」
開始直後の2分に先制された鳥取は、その後のチャンスを生かせずにいたが、27分の篠田の一撃が流れを変えた。エリア外中央左寄りでロングボールのこぼれ球に反応し、トラップの瞬間に右足の前へボールをコントロール。すぐさま右足を振り抜くと、鋭い弾道のボールがゴール右上スミに突き刺さった。
「相手が自分に向かってくるのは見えていたので、逆を取ってトラップしようと考えて、結構うまくいった」と振り返る。ゴールまでは20メートル以上の距離があったが「足を思い切り振るのが自分の良さなので、意識して振ったのが良い形になった」と喜んだ。
昌平高(埼玉)、日体大を経て今季加入したルーキーは、前々節まで9試合に出場するも無得点。「チームのために点を取ると意気込んで鳥取に来ましたが、シーズンも半分を過ぎたのに、なかなか結果が出ず、もどかしい気持ちがあった」という。
チームもPK戦負けを含めて5連敗と苦しんでおり、この日も開始直後に失点する厳しい立ち上がり。「チームも勝てていない状況で、先に失点してしまいましたが、自分が同点ゴールを決めて悪い流れを断ち切ることができた」との思いが、得点後の雄たけびを上げての喜び爆発につながった。
タッチライン際をドリブルで突破してからのシュートがわずかに外れたり、こぼれ球に反応して放ったシュートがクロスバーに当たるなど、その他のチャンスを生かせず複数得点はならなかったものの、チームは篠田の同点ゴールを機に得点を重ねて3-1の逆転勝利。開幕戦以来の複数得点での連敗ストップに貢献した。
次節はホームに戻り、中2日で5月2日にレノファ山口FCと対戦する。2試合連続ゴールに向けて「7連戦の2試合目が終わりましたが、まだ続きます。まずは山口戦に良いコンディションで臨めるように、しっかり準備していくだけ」と静かに闘志を燃やしていた。
取材◎石倉利英
