上写真=試合終盤はキャプテンマークを巻いてプレーした高柳。0-3の劣勢からの追撃をリードしたが、わずかに及ばなかった(写真◎石倉利英)
■2025年11月16日 J3リーグ第36節(@Axis:観衆2,457人)
鳥取 3-2 北九州
得点:(鳥)富樫佑太3
(北)高昇辰2
「負けられない試合が続く」
「半年間やらせてもらったスタジアムだったので、戻ってくることができて、こうやってピッチでプレーできたのはうれしかったですが、そこで自分たちが良い結果を出せなかったのは本当に悔しいです」
試合後、厳しい表情で言葉をつないだ。北九州は前半の3失点から後半の2得点で追い上げ、その後も多くのチャンスを作ったものの、あと一歩及ばず連敗。J2昇格プレーオフ圏内の6位から圏外の7位に後退した。
昨年7月、RB大宮アルディージャからの期限付き移籍で鳥取に加入。すぐに中盤の主力となり、当時11試合未勝利で17位に沈んでいたチームを、シーズン終盤には昇格プレーオフ圏内を狙える位置まで引き上げる活躍を見せて『救世主』となった。
今季は開幕から北九州に期限付き移籍し、昇格プレーオフ圏内への競り合いが激しさを増す中での鳥取での戦いとなったが、前半で0-3とされてしまう。「失点した後に、ちょっと自分たちの中で引きずってしまったというか、チーム内でやりたいことがバラバラになってしまった感じもあった。もっと早く統一できればよかった」と振り返った。
後半は2得点を奪って追い上げたものの、その後に高柳のミドルシュートがわずかに右に外れるなど、追いつくことはできず。北九州は前半立ち上がりも二度の決定機を生かせなかっただけに「何回もチャンスを作って、やはり後半も決め切ることができれば、というシーンは何回かあったので、そこが課題」と指摘した。
勝ち点3差で6位のツエーゲン金沢、同勝ち点で8位の奈良クラブなどとの争いは残り2試合。試合終盤にはキャプテンマークも巻いた背番号32は「今日もそうでしたが、負けられない試合が続く。もう失うものはないので、自分たちらしく、勝利のためにやり続けるしかない」と前を向いていた。
取材・写真◎石倉利英

