上写真=13試合ぶりの得点を挙げた西村。先制点でチームに勢いをもたらした(写真◎石倉利英)
■2025年10月5日 J3リーグ第30節(@ヤジン:観衆2,748人)
鳥取 1-2 FC大阪
得点:(鳥)棚田遼
(大)西村真祈、秋山拓也
「自分に与えられた時間で、どれだけ結果を出せるか」
勝利につながる先制点は19分に生まれた。鳥取MF普光院誠の横パスをFW利根瑠偉がインターセプトし、すぐさまエリア内へパス。西村はビッグチャンスでもあわてることなく、左足のダイレクトで蹴り込んでネットを揺らした。
「ハイプレスで後ろの(相手の)パスミスは引っかかる、という話があったので、チーム戦術がはまったと思う」と語る守備から生まれた貴重な得点。前々節は先発したものの、前節はメンバー外で「先週(メンバーから)外れて、1週間やってきたことが結果に結びついたので、継続してやっていくことが大事だと思う」と続けた。
セレッソ大阪のアカデミーから関西大を経て加入2年目の今季、第7節以降に出場機会を増やして得点を重ね、第17節までの11試合で5得点。だが以降は得点から遠ざかり、前述のように前節はメンバー外となるなど苦しい時期を過ごした。
しかし、13試合ぶりの得点でチームを勢いに乗せると、48分にはセットプレーのこぼれ球をつないでDF秋山拓也の2点目をアシスト。フル出場で守備でも貢献し、今季チーム最多8得点のFW島田拓海が出場停止だった穴を埋めて余りある活躍を見せた。
チームはJ2昇格プレーオフ圏内の5位をキープし、残り8試合で自動昇格となる2位以内など、より上の順位を目指す。この日で今季6得点とした西村が2ケタに乗せれば、さらなるチームの浮上につながるはずだ。
背番号51のストライカーは「次の試合は島田選手も(出場停止明けで)帰ってくるので、どうなるか分かりませんが、自分に与えられた時間で、どれだけ結果を出せるか」と意欲十分。自身とチームの目標達成に向けて「点を取るための動き出しとか、守備もしながら、どう点を取るのかを、もっと突き詰めていければ、あと4点、2ケタは取れると思う。練習でやっていきたい」と意気込んでいた。
取材・写真◎石倉利英
