上写真=長らく出場から遠ざかっている土肥。次節でチャンスをつかむべく練習を重ねる(写真◎石倉利英)
チームは残り13試合で正念場
昨季終了後にサンフレッチェ広島と期限付き移籍先だったFC今治、双方との契約が満了となった土肥は、長く無所属の状態が続いていたが、4月末に鳥取への加入が決定。明治安田生命J3リーグでは5月31日の第14節から6月14日の第16節まで3試合続けて途中出場し、長短のパスを駆使した展開力など持ち味の一端を見せていたが、その後は負傷もあって出場機会がない。
この間に鳥取はホーム7連勝を飾るなど、第23節を終えて8位まで浮上し、J2昇格プレーオフ圏内である6位に近づいた。だがその後の2試合は1分け1敗で12位まで後退。6位との勝ち点差は9に広がり、下位との差も縮まるなど、残り13試合で正念場を迎えている。
チームへの貢献で「攻撃では絶対に違いを作れる。守備の強度を求められているので、そこを意識して練習に取り組んでいる」と語る。9月6日に福島ユナイテッドFCと対戦する次節は、今季無敗のホームでの試合。前回のホーム、第24節の松本山雅FC戦ではクラブ史上最多の1万1995人が集まっており、「まずは自分が試合に出て、これからもたくさんの方に来てもらえるようにしたい」と意気込む。
鳥取は直近3試合にボランチでフル出場していたDF永野修都が、U-22日本代表に選出されてAFC U23アジアカップ予選を戦っているため、次節は不在。ボランチの1枠をめぐるポジション争いで「今週は何としてもメンバーに入りたい」と静かに闘志を燃やしていた。
取材・写真◎石倉利英
