ガイナーレ鳥取FW富樫佑太が、クラブ史に残る一戦で勝利を逃したことを悔やんだ。ホームゲーム史上最多となる1万1995人が来場した8月23日の明治安田J3リーグ第24節・松本山雅FCで、後半の決定機でシュートがクロスバーに当たって決められず。7連勝中だったホームで0-0の引き分けに終わって勝ち点3を逃し、試合後は今後の巻き返しを誓っていた。
上写真=49分、富樫がドリブル突破から右足で狙ったが、わずかに浮いたシュートはクロスバーに当たって決まらず(写真◎石倉利英)
■2025年8月23日 J3リーグ第24節(@Axis:観衆1万1995人)
鳥取 0-0 松本
「ちょっと足を振り過ぎた」
スタジアム史上最多の1万2983人に迫る大観衆の後押しを受けるもスコアレスドロー。「たくさん入ってくれたからこそ、やっぱり勝ちたかった」と語った富樫は、「あれだけの人に応援されると、本当にモチベーションが上がります。いまは本当に、勝ちたかったという気持ちが一番」と繰り返した。
49分にMF永野修都のパスに合わせて抜け出し、「修都からのパスで相手と入れ替わって、相手のプレスバックは間に合っていないし、味方も来ていないので、(相手DFと)1対1になったのは分かった」という。ドリブルで相手をかわして右足で狙うも「ちょっと足を振り過ぎた感じ」のシュートはクロスバーに当たり、決定機を生かせなかった。
後半はお互いにチャンスがある中で決められず、7連勝中だったホームで勝ち点1にとどまった。順位は8位で変わらなかったものの、J2昇格プレーオフ圏内である6位との勝ち点差は8に広がり、何とか食らいついていきたい状況だ。
守備の課題などについて触れた鳥取のナンバー10は「僕のような決定機は決めるべき」とコメント。自らに矢印を向けた上で「点を取っていくことに、もっとフォーカスしていくべきだと思う」と今後のポイントを挙げていた。
取材・写真◎石倉利英

