上写真=9試合ぶりに先発してフル出場した金浦。ボール奪取や的確なパスなどで勝利に貢献した(写真◎石倉利英)
■2025年7月19日 J3リーグ第21節(@Axis:観衆2,107人)
鳥取 4-3 沼津
得点:(鳥)丸山壮大、棚田遼、三木直土、河村匠
(沼)鈴木輪太朗イブラヒーム、川又堅碁、森夢真
「まだ昇格プレーオフ圏内にも入っていない」
先発出場を続けていたMF曽我大地が前節の退場で出場停止のため、誰が代わりに先発するのか注目されていた今節。チャンスを得て9試合ぶりに先発出場した金浦は「いつ出てもいいように準備していたので、その結果が勝ちにつながってよかった」と喜んだ。
中盤の底でボールの経由地となりつつ、31分には敵陣でボールを奪い、FW棚田遼の2点目につなげて守備でも貢献。「守備でうまくスイッチを入れる練習はしていた。共通認識で、誰であっても、あの位置にいることができたと思う。たまたま自分だっただけ」と振り返ったが、先制されながらも前半のうちに2-1としたことは大きく、後半に一時4-1までリードを広げる勢いを生み出した。
ただ、そこから2失点して4-3となり、その後にも大きなピンチがあった。何とか逃げ切ったが課題も残し、「勢いに飲まれないようにやっていかなければいけない」と反省点を口に。それでも「最後に相手が決定機を外してくれましたが、それまでのところで、たぶん体を張っていて、それが勝ちにつながったと思う。勝てたというプラスの面と、ヒヤヒヤしてしてしまったマイナスの面、両方を課題としてやっていきたい」と今後を見据えた。
この日を終えて暫定7位に浮上したとはいえ、「スタメンで、目に見える結果が出たのはよかったですが、まだ暫定7位で、昇格プレーオフ圏内にも入っていない」と現実を見据える。7月26日の次節を終えると約3週間の中断期間に入るだけに「次節も勝って、良い形で中断期間を迎えたい」と意気込んでいた。
取材・写真◎石倉利英
